第267回  大松孝弘・波田浩之 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』

大松孝弘・波田浩之 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』

皆様、こんにちは。本日は、大松孝弘・波田浩之 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』をご紹介したいと思います。

大松孝弘・波田浩之 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』

内容紹介

インサイトとは、「人を動かす隠れた心理」のことです。

これがわかれば、見えてこなかった「欲しい」が理解できるようになります。

普通に考えていては見えづらい「欲しい」がわかるようになれば、ヒットを生み出すアイデアも手に入れられます。

そのインサイトという強力な「武器」は、身につけられるのです。

この本では、インサイトという武器の考え方、使いこなし方を紹介していきます。

大松孝弘・波田浩之 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』

今、人々の「欲しい」という感情は、ますます掴みづらくなっています

どんなものでも「だいたい、良いんじゃない?」と思われてしまう時代。悪くはないが、でも決め手がない、だからとりたてて「欲しい」という気持ちになれない。

「コモディティ化」という言葉は、最近かなり浸透してきたように思えます。今はまさに、ほとんどの商品が価格以外で優位性がない、そんな時代です。

こうした時代に、人々の「欲しい」を知るためには、「人を動かす隠れた心理」である「インサイト」を見つける必要がある、と筆者は言います。

今、最新のマーケティング分野や行動経済学と呼ばれる学問領域では、「消費者は、自分の行動を正しく説明できない」とされています。

驚くことに、人々の思考や行動は5%の意識と、95%の無意識とで成り立っており、様々な意思決定はほとんど無意識下で行われていると言うのです。

つまり、人々の「欲しい」を理解するには、その無意識下の欲求を理解しなければなりません。そして、それを可能にするのが「インサイト」という考え方です。

もし、あなたが「イノベーションを起こしたい」「画期的な商品を開発したい」と言うのであれば、ぜひ本書をお勧めします。

さあ、あなたも新しいアイデアのエンジンである「インサイト」を見つけましょう!

感想

「イノベーションは『顧客の声』からは生まれない」

製品開発や企画の分野では、よくそんなことが言われていますが、本書を読んでその理由が良くわかりました。

上述の通り、人々の意思決定とは、ほとんど無意識領域でなされています。だから、なぜその商品を買ったのか、なぜそれを選んだのか、という理由は自分でもよく分かっていません。

それなのに、アンケート調査やインタビューを受けると、なんとなくそれらしい理由を考えてしまいますよね?

こんなふうに「辻褄合わせ」とも言える後付けの理由をいくらかき集めてきても、それがイノベーションにつながるはずなどありません。

有名な話ですが、アメリカの自動車会社フォードの創業者であるヘンリー・フォードは、

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。」

と語ったと言います。

同じように、アップル社のスティーブ・ジョブズも

「多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。」

と語っています。

日本人経営者も見ても、ソニーの経営者であり「ウォーク・マン」を企画した盛田氏は、顧客の声に耳を傾けすぎてはいけない、という趣旨の言葉を残しています。

一流の経営者というのは、今から何十年も前にそのことに気づいていたのです。

「世の中に、破壊的なイノベーションをもたらしたいのであれば、顧客の声に耳を傾けすぎてはいけない」、そんなことを学びました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

筆者が語る「インサイト」という考え方は、製品開発や企画に携わる人にとって必ず役立つはずです。

こんな人におすすめ

  • 「製品開発や企画の仕事をしている」という人
  • 「画期的な製品・サービスを生み出したい」というひと

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