第264回 村井瑞枝『図で考えるとすべてまとまる』

村井瑞枝『図で考えるとすべてまとまる』

皆様、こんにちは。本日は、村井瑞枝『図で考えるとすべてまとまる』(クロスメディア・パブリッシング)をご紹介したいと思います。

内容紹介

本書でお伝えするのは、実戦の場で使える技術です。

図を書く手法や資料の作り方だけではありません。

図を使うことによってどのようなメリットがあるのか、そして、いつ、どのような時に使うのかという具体的なノウハウを述べていきます。

図の技術は、複雑なことをシンプルに、難しいことを簡単にして問題解決に活かすための技術です。また同時に、相手と一緒に考えを作りあげていくための道具です。

そのため、社会人としてキャリアをスタートしたばかりの人から、部下を持ちマネジメントをしている方々まで、すべての人に役に立つスキルなのです。

村井瑞枝『図で考えるとすべてまとまる』

  • 「たくさん本を読んだのに、なんであまり覚えてないのだろう」
  • 「セオリーは勉強したのに、なぜあまり実際の仕事で使えないのだろう」

今、ビジネスパーソンの間で、ロジカルシンキングやSWOT分析、3C分析などといった様々なフレームワークが注目を集めています。

それに関連した書籍も多数出版されており、あなたもそのような本を何冊か読んだことがあるのかもしれません。

ところが、「本を読んだものの、実際の現場で成果をあげられていない」「本の知識を仕事に活かすことが出来ない」という人は意外にも多いものです。

なぜ、必死に読書の時間をひねり出して思考術を学んだのに、それが成果につながらないのか?

それは、学んだことを実際にアウトプットして使うノウハウが足りないからだ、と筆者は言います。

結局、仕事で成果を出そうと思ったら、読書をするだけでは不十分で、それに基づいた行動が重要だということなのでしょう。

本書で学ぶのは、それら様々な思考術を図を使ってアウトプットする方法です。実際に自ら手を動かし、図の書き方・使い方を学んでいきます。

本書でも説明されていますが、図を使うことにはたくさんのメリットがあります。

「図を書いてみたら、ばらばらだった考えがまとまった」「文字や数字ばかり並べられて全く理解できなかった内容も、図を見たらすぐに理解できた」、そんな経験があなたにもきっとあるはずです。

図を描く技術は、業種を問わずあらゆるビジネスシーンで役立つ能力です。

本書を通して、あなたの仕事の仕方を劇的に変える「図の技術」を学んでみませんか?

感想

「図を使うと、内容を効果的に伝えられる」「図を書くと、思考が整理できる」

私もこれまでの経験から、そのことはなんとなく理解していました。なぜ図を書くことにはそのようなメリットがあるのか?

どうやらそれは、図が読み手の右脳に働きかけるから、だと言います。

一般に、左脳は”詳細な分析”が得意で、右脳は”大きな全体像”を捉えるのが得意だとされています。

図という視覚的なイメージを使うことで、読み手の右脳に全体像を伝えることが出来ます。

図になっていれば、一瞬で全ての情報が目に入り、同時に1つ1つのものがどのような関係性で存在しているかが分かります。

その結果、文字や数字だけを並べられるよりも、圧倒的にわかりやすくて記憶にも残りやすくなるのだそうです。

確かに、図を使った資料はとてもわかりやすいです。最近、「図で分かる○○」とか「図解○○」という本が人気を集めているのも同じ理由でしょう。


 

話は少し変わりますが、私は以前、塾で中学生に数学を指導していました。

そこで感じたことは、数学ができるかどうかは、図を使って考えられるかどうかにかかっているのではないかということです。

数学ができない生徒ほど、図を書こうとしません。関数の問題をやってもグラフを書こうとしませんし、文章題をが出ても、その状況を図にまとめようとはしません。

その結果、問題を単なる数字や文字の羅列としてしか認識できず、ますます理解は追いつかなくなって行くのです。そして数学嫌いはどんどん悪化します…(笑)

私はいつも「数字や文字の羅列だけでは、どうしても無機質で全く面白みもない勉強になってしまう。とにかく”目で見て分かる”ことを心がけよう。」と、図やグラフを書くことの重要性を強調していました。

驚いたことにというか、想像通りというか、図やグラフを意識して数学を勉強し始めると、結構すぐに数学の成績は上がって行ったのです。

本書でも語られていましたが、図を書くことは思考を促します。

「自分の中でもまとまった思考を、相手にわかりやすく伝えるために図を使う」というのはもちろんそうですが、時には「良いアイデアが出ないから、とりあえず図を書いてみる」ということだってあるのです。

これは何も、文字や数字の有用性を否定しているわけではありません。当然、時には文字や数字での説明が適している時もありますし、そうせざるを得ない時もあるでしょう。

それでもやはり、文字や数字の無機質な羅列に頼るばかりではなく、とにかく”目で見て分かる”という視覚的なイメージを心がけることが大切だと感じます。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「図を書くことにはたくさんのメリットがある」ということだけではなく、「それじゃ、一体どうやって図を書けばいいの?」ということも学べる素晴らしい内容でした。

こんな人におすすめ

  • 「様々な思考法やフレームワークを学んだが、仕事に活かせていない」という人
  • 「図を使った思考法を学びたい」という人
  • 「どのように図を書けば良いかわからない」という人

人気ブログランキングに参加中です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です