第261回 ティナ・シーリグ『未来を発明するためにいまできること』

ティナ・シーリグ『未来を発明するためにいまできること』

皆様、こんにちは。本日は、ティナ・シーリグ『未来を発明するためにいまできること』(CCCメディアハウス)をご紹介したいと思います。

内容紹介

「未来を予想する最善の方法は、未来を発明することである。」

アラン・ケイ(発明家)

本書のテーマは、”クリエイティビティ”と”イノベーション”。

これらはいずれも、最近よく聞くようになった言葉であり、皆様の中にも、これらについて関心を寄せている人はきっと多くいるはずです。

”クリエイティビティ”とは、日本語で「創造性」を意味します。もっと馴染みのある言葉で言えば、「センス」という言葉が適切でしょうか。

ただ、クリエイティビティを「センス」と言い換えてしまうと、やや不都合があります。

というのも、「センス」とは、我々が努力して高めることができるものなのでしょうか?

「あいつはもともとセンスがあるから。」「自分には全くセンスがない…」

といった具合に、センスとは先天的に与えられたもので、その後の努力では如何ともしがたい、というイメージがどうしても拭えません。

それでは、果たして本当に、「創造性」とは天与のものであり、凡人には身につけられない能力なのでしょうか?

いいえ、そうではありません。

クリエイティビティとは、特別な人間だけが使える「魔法」ではなく、誰もが使える「内なる力」なのだ、と筆者は言います。

このクリエイティビティこそが、これまで私たちの生活を豊かにしてきたものであり、そして、これからも私たちが未来を創造するための原動力になるものです。

もしあなたが、「理想の未来を創造したい」というのであれば、クリエイティビティを磨き、イノベーションを起こせる人間にならなければいけません。

「一体どうすれば”創造性”を高めることができるのだろうか?」

ぜひ本書を読んで、それについて学んでみてください!

感想

”クリエイティビティ”や”イノベーション”といった、いわゆる「意識高い系」のテーマになっているので、かなり抽象的な内容を取り扱っているのかと思っていました。

しかし、実際は全く逆で、その内容はかなり具体的な方法論にまで言及していたように思えます。例えば、

  • 「ふだん何気なく見ているものでも、その見方を変えれば創造のヒントになる」
  • 「ありえないと思う場所にヒントを探そう」
  • 「アイデアは、一度実現できそうなものを思い付くと、途端に他のものを出せなくなる。だから、判断を保留してアイデアを出し続けた方が良い」

などなど。

そんな中で、私が特に印象的だと感じたのは、「プレッシャーをアイデアの触媒にする」という内容です。

なんだか難しい書き方をしていますが、要は「あらゆる制約があるからこそ、創造性は高まる」ということです。

そして、このことはあなたも経験的になんとなく理解しているでしょう。

例えば、明後日締め切りの仕事が、「今日一日」では終わらないけど、「明日一日」でなら終わる、というケースは多いはずです。これは、時間の制約がより厳しくなることで、行動が促進され、より生産性を高められるからでしょう。

このことは、創造性を高めようとする場でも同じように当てはまるのだ、と筆者は言います。

「お金がない」「人脈がない」「時間がない」。それは決して弱みなのではなく、そうあればこそ、創造性は高まり、時に素晴らしいアイデアが出せるのです。


 

これももっと広い範囲に、人生全般に置き換えて考えると、こうなります。

一部の成功者を除き、私たちのほとんどは基本的に「持たざる者」です。「お金がない」「人脈がない」「時間がない」。

普通に考えれば、どうみても不利にしか思えないこの状況も、見方を変えれば大きな強みになり得ます

「お金がないからこそ、少ないお金で理想の生活を実現させる画期的なアイデアが思い付く」「人脈がないからこそ、一人でもできる方法が見つけられる」「時間がないからこそ、生産性を高める方法を考える」

このように、「持たないこと」を弱みとしてではなく、強みとして解釈できれば、どこかに新しい生きる道をを見つけられるかもしれません。

結局、「できない理由」ではなく「できる方法」を考えた者だけが、豊かに生きていける、それが現実なのでしょう。

さあ、「持たないこと」を嘆くのではなく、むしろそれを歓迎し、理想の未来を実現させようではありませんか!

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

”クリエイティビティ”そして、”イノベーション”についてかなり詳しく学べる内容でした。

Amazonのレビューもかなり高いのですが、評判通り素晴らしい内容だったと感じます。

こんな人におすすめ

  • 「創造性を高めたい」という人
  • 「イノベーションを起こせるようになりたい」という人
  • 「柔軟な思考を身に付けたい」という人

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