第260回 涌井貞美『図解・ベイズ統計「超」入門』

涌井貞美『図解・ベイズ統計「超」入門』

皆様、こんにちは。本日は、涌井貞美『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)をご紹介したいと思います。

内容紹介

人気を集めているベイズの理論ですが、現在の日本において、学習する環境は整備されていません。

多くのベイズの理論の解説には数式が多用され、難しい用語が並んでいます。

初めてベイズの理論を勉強しようと思っても、途方に暮れてしまうのです。

涌井貞美『図解・ベイズ統計「超」入門』

最近、「ベイズ統計学」とか「ベイズの定理」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか?(当ブログの読者の方ならきっとそう思うはずです。)

書店に足を運ぶと、「ベイズ統計」を取り扱った書籍を見るようになりましたし、ビジネス関連の雑誌でも「ベイズ統計」がよく取り扱われている印象です。

「ベイズ統計学」とは何なのか?言うまでもなく、統計学や確率論における考え方のことです。

つい数年前、ビジネスパーソンの間で統計学がかなりのブームになりました。それも相まってか、今、「ベイズ統計学」が、同じくビジネスパーソンの間で、注目を集めているように見えます。

「ベイズ統計学」とネットで検索してみると、だいたい次のような説明が出てきます。

  • 「事前確率に主観確率をセットできるのがベイズ理論」
  • 「母数が確率分布になることがベイズ理論の特徴」
  • 「人間の思考に近い理論」

正直、こう言われても全く理解できませんよね?

そこで本書の出番です!本書では、昨今話題の「ベイズ統計学」をイラスト付き、会話形式でかなりわかりやすく説明してくれています。

もう少し前に書くべきだったとは思いますが、ベイズ理論が応用されている分野には、例えば次のようなものがあります。

  • 意思決定の理論
  • ゲーム理論への応用
  • 人工知能への応用
  • マーケティング理論
  • ベイジアンネットワーク

ちょっと意味のわからないものも含まれますが、注目すべきはやはり「人工知能への応用」ではないでしょうか?

今、世間では「人工知能の発展によって、世界が大きく変わろうとしている」といったことがよく叫ばれます。

それが本当なのか、嘘なのか。それを知ることができるのは、人工知能について真剣に学び、考えた者のみです。

そういう点からも、まずは本書を読んで「ベイズ統計学」を学んでみてはいかがでしょうか?

感想

本書の説明がとてもわかりやすいことは認めます。

しかし、正直な感想としては、「分かったような分からないような…」という何とも微妙な感じです。

やはり「ベイズ理論」というものが、そもそもかなり難しい理論なのではないかと感じました。

一応ではありますが、私は大学の経済学部で統計学を専攻しています。分散や標準偏差、正規分布、推定、検定…などという、あの統計学です。

そんな私にとっては、「ベイズ統計学」の考え方は、従来の統計学とは全く異なる、何か別の学問のように思えました。なかなか理解が追いつかない部分も多かった印象です。

そうは言っても、本書は「ベイズ統計学」に関する初学本です。全てを完璧に理解することなど当然できませんし、また、その必要もありません

本書をきっかけに、さらに詳しい勉強ができるようになれば、それで十分でしょう。

そういった意味で、本書はかなり優れていると感じました。

「『ベイズ統計学』についてもっと知りたい」「具体的には、どのように実社会の問題に応用できるのだろうか」「なぜこの理論が、人工知能の分野に使われるのだろうか」

そんな「学びたい」という好奇心がどんどん湧いてきます。

もしあなたが、「『ベイズ統計学』に興味がある!」「以前、『ベイズ統計学』を勉強しようとしたが、難しすぎて挫折してしまった…」というのであれば、ぜひ本書をおすすめします。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

なんといっても「イラスト付き」というところが良いです。イラストがあることによってベイズ理論の概念を視覚的に理解できるようになり、一気にわかりやすくなります。

「ベイズ統計学」の初学本としてはこれ以上ない出来だと思います。

こんな人におすすめ

  • 「『ベイズ統計学』に興味がある!」という人
  • 「以前、『ベイズ統計学』を勉強しようとしたが、難しすぎて挫折してしまった…」という人

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