第229回 中尾ゆうすけ『上に行く人が早くから徹底している仕事の習慣』

中尾ゆうすけ『上に行く人が早くから徹底している仕事の習慣』

皆様、こんにちは。本日は、中尾ゆうすけ『上に行く人が早くから徹底している仕事の習慣』(すばる舎)をご紹介したいと思います。

内容紹介

仕事は頑張って当たり前。

組織のなかで自分の存在を認知させ、人より多くのチャンスをつかむためには、成果プラスアルファのアピールも、時には必要になります。

仕事への取り組み方、考え方、成果を出すことの重要性、部下や後輩のマネジメント、上司や上層部とのつき合い方……。

抜擢する側の上層部は、何を見て人を引き上げているのか?

彼らの視界に「任せられる人物」として映るには何をすればいいのか?

本書ではこうした、他書ではなかなか明かされない真実にも斬り込んでいこうと考えています。

中尾ゆうすけ『上に行く人が早くから徹底している仕事の習慣』

公益財団法人日本生産性本部実施の「2015年度新入社員秋の意識調査」によれば、管理職になりたいと答えた新入社員は27%、管理職になりたくないと答えた新入社員は73%という結果が出ています。

管理職を希望する新入社員は、意外にも少ないのだと思いませんか?

「管理職になりたくない」と答えた理由の主なものは、「自由な時間が欲しい」「責任を負いたくない」というものだったそうです。

確かに管理職には他の社員にはない苦労があります。それを”やりがい”と感じられなかったり、金銭的な欲求がそれほどない人にとっては、確かに目指すべきものではないのかもしれません。

しかし、筆者はこの状況に対して「管理職にならないリスク」を強調しています。

長年勤めている会社で同期の仲間や後輩が昇進して行くなかで、自分は取り残されてしまい、同じ仕事を繰り返していることが本当に幸せなのでしょうか?

実績と経験を積み、年齢もかなり上になった時、年下の実績も浅いリーダーに、その人は本当についていこうと思うでしょうか?

厳しい言い方ですが、こういう人は真っ先に会社のリストラ候補に挙げられてしまうのだと筆者は言います。

さらに言えば、昇進の選抜は実際かなり早い段階から始まっているのだと言います。

若い頃は「管理職になりたいわけではないから、そんなにがんばる必要もない」と思っていても、数年後その考えは変わるかもしれません。

そうなった時に、早くから上を目指して仕事をしてきた人との差を埋めることはとても難しくなってしまいます。競争から遅れても、後からいくらでも取り戻せるというものではないのです。

そう考えると、自分の進路の幅を広げるためにも「昇進」という選択肢を残しておくべきでしょう。

本書では、長年人事として多くの仕事に携わり、数多くの社員を見てきた筆者だからこそ知る「上に行く人が徹底している仕事の習慣」を学びます。

「昇進」を少しでも目指しているのであれば、必ずや役に立つ内容です!

感想

筆者曰く、上に行く人は「弱みを減らそうとする」、ここまでの人は「強みに特化している」のだと言います。

でも、これって普通に言われていることと逆だと思いませんか?

今は会社でも学校でも、「弱みを克服するよりは、強みを伸ばすべき」というのが大方の意見になっています。

「仕事とは組織でやるものだ。だから、他人が十分にできることを自分ができても意味がない。他人にはできない自分の強みを活かして組織に貢献するべきだ。」といった内容の話をよく聞きます。

私自身もそのように考えていたのですが、筆者の意見は少し違いました。なぜ「弱みを克服する」ことの方が大切なのか?その理由は次の通りです。

「強みに特化している」ことは確かに大切なのですが、残念ながら、会社の中でいつも強みを発揮できる仕事を任されるとも限りません。そうなった時にも無難に仕事をこなすためには、やはり穴がないことが重視されるのです。

また、これが一番大きい理由かもしれませんが、「強み」を評価したり判断したりすることは意外に難しいです。一方で、「できない」という評価は端から見ても一目瞭然です。

そのため、評価する側の人間としては、どうしても「できない」部分に目がいってしまいます。それは上を目指す人間にとっては好ましくない状況なので、やはり弱みをなくすことが大切なのです。


 

筆者が言おうとしていることは、なにも「『強みに特化していること』が悪い」ということでは決してないはずです。

上を目指す人間としては、「強みを伸ばす」ことは当然やるべきで、減点部分をなくすためにも「弱み」を克服しなければならない。

つまり、「強みに特化している」ことだけでは不十分で、「弱みを減らす」ことも必要だということだと思います。

「得意な分野で良い仕事ができるのは当たり前で、苦手な分野でも無難な仕事をしてこそ一人前」、上に行く人はそのように考えて仕事をしているのでしょう。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

基本的にはこの手の本によくある内容が書かれているのですが、時折「おっ」と思わせてくれる内容があり、それがとても参考になりました。

「昇進したい」という思いが全くないという人はほとんどいないでしょう。その思いが少しでもあるなら、本書を読まれることをおすすめします!

こんな人におすすめ

  • 「昇進して管理職につきたい」という人
  • 「昇進する人の仕事に対する姿勢を学びたい」という人
  • 「”できる”社員になりたい」という人

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