第228回 築山節『脳神経外科医が教える! 「疲れない脳」のつくり方』

築山節『脳神経外科医が教える! 「疲れない脳」のつくり方』

皆様、こんにちは。本日は、築山節『脳神経外科医が教える! 「疲れない脳」のつくり方』(PHP新書)をご紹介したいと思います。

内容紹介

働き方や疲れは、今もっとも旬なテーマであり、かつ完全な解決は難しい分野ではありますが、脳科学は常に進化しています。

そして現代、人間が使えるツールも増え、いわゆる「サイボーグ化」がどんどん進んでいると考えるなら、あなたに合ったもっとよい働き方や、脳が疲れないようにしたり、脳が最高の状態を保てるようにする方法が必ず見つかるはずです。

本書では、最新の科学的知見に基づき、AI時代、サイボーグ化時代の脳の使い方、疲れない冴えた脳のつくり方を指南していきます。

現代脳科学を基礎に、もう一度皆さんの生活を見直していただきたいと思います。

築山節『脳神経外科医が教える! 「疲れない脳」のつくり方』

「集中力が続く、疲れない脳が欲しい」。多忙な生活を送る現代人であれば、誰もがそう思うことでしょう。

本書では、長らく脳神経外科医として活躍されている筆者が、最新の脳科学に基づき「疲れない脳」のつくり方を説明しています。

主な主張は以下の2つです。

  • 「仕事をたくさんこなす」「誰よりも長く働く」といった”たくさん”や”長い”ことが良いという価値観を見直す。
  • 規則正しい生活を送る。

あなたは「誰よりも遅くまで残業することが良いことだ」と思ってはいないでしょうか?「食事や睡眠の時間はいつもばらばらだ」という生活を送ってはいないでしょうか?

もしそうであるなら、ぜひ本書を読むことをおすすめします。

かつて「冴えた脳」とは、いわば生まれ持った才能のようなものでした。

生まれつき記憶力が良かったり、思考が鋭かったり、一度にたくさんの情報を処理できたりする人には、どうしても敵わなかったのです。

しかし、今は違います。あらゆる調査・研究の結果、脳の機能や構造はかつてよりもずっと詳しく分かるようになりました。

また今は、「第二の脳」ともいうべきスマホやパソコンといった便利なツールも増えています。大量の情報をそれらの端末に保存することはもちろん、瞬時にインターネットにアクセスしてあらゆる情報を入手することもできるのです。

そういった意味で、現代は誰もが「冴えた脳」をつくれる時代です。

本書を通して、仕事の生産線をぐっと向上させる仕事術や、脳科学から見た理想的な健康習慣について学んでいきましょう!

感想

本書の中で印象的だったのは、「”たくさん”や”長い”ことが良いことである」という価値観を見直すべきだ、という筆者の主張です。

よくスポーツや芸術の世界では、「1日休んだら、取り戻すのには3日かかる」「頑張って努力すれば、必ず報われる」ということが言われます。

しかし、これらはいずれも正しくないと筆者は語ります。

脳機能の学説に「デフォルト・モード」というものがあります。

これは、人間が休んでいる時であっても、脳は活発に動いている時と変わらず活動を続けているという学説です。

そして、私たち人間は、この休んでいる時に、これまでの経験や考えを整理し、次に何をしたら良いかを事前に準備しているそうなのです。

これが示す意味は、何事も上達するには、

  1. 練習
  2. それを整理する時間(オフの時間)

の両方が必要だということです。

つまり、がむしゃらに練習すれば上達するのかというと、そうではありません。「1日休んだら、取り戻すのには3日かかる」のではなく、むしろ「1日しっかり休むと、3日分の練習が脳の中で整理され、上手くなる」ということになります。


 

個人的にこの主張はとても納得がいきます。

私は趣味でギターを弾いているのですが、ギターの練習中にまさにこれを実感するのです。

「上手くなろう」と必死にがむしゃらに練習しても、当然ですがすぐにはなかなか上達しません。そのうちに、下手な自分に嫌気がさしてしまい、少しの間全くギターに触らなくなってしまう時があります。

それでも、やっぱりギターが好きなのでしょうか。少しするとまたギターを手にっとて弾きだすのです。

すると、少しの間全く練習せずにいたのに、以前よりも上手に弾けたりします。

こうした経験から、「行き詰まったら、少し休んでリフレッシュすることが大切だ」ということはなんとなく理解していましたが、その理論的な説明が本書を読んでやっとわかりました。

そして、この知識はなにも楽器の上達だけでなく、もっと広く応用できるでしょう。

あなたも「必死に頑張っているのに結果が出ない」という経験をしたことがあるのではないでしょうか?というよりも、人によっては今まさにその状況なのではないでしょうか?

もしどうであるなら、少し休んで、脳の「デフォルト・モード」を活用すれば意外と上手くいくかもしれません。

何事もそうですが、我々はの目的は「がんばること」ではないはずです。本来目指すべきは「結果を出すこと」

そうであるなら、”たくさん”や”長い”を美徳と捉えず、もっと賢く生産的に生きていくことが大切なのではないかと感じました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「最新の脳科学に基づいて解説!」などと書かれると、さぞ難しい理論や専門用語が出てくるのだと身構えてしまいますが、本書の内容は非常にわかりやすかったです。

本書が説明する「疲れない脳」のつくり方も、言われてみれば当然のことが多いですが、そのほとんどを実践できていません。

忙しいビジネスパーソンにはぜひおすすめしたい一冊です!

こんな人におすすめ

  • 「集中力が続く、疲れない脳が欲しい」という人
  • 「必死に頑張っているのに結果が出ない」という人
  • 「脳の機能や構造について学び、仕事のパフォーマンスを高めたい」という人

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