第219回 佐藤智恵『スタンフォードでいちばん人気の授業』

佐藤智恵『スタンフォードでいちばん人気の授業』

皆様、こんにちは。本日は、佐藤智恵『スタンフォードでいちばん人気の授業』(幻冬社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

ビジネスの世界では、新しいビジネスやトレンドに注目しがちでですが、私たちはそういったことを授業ではあまり教えません。

それよりも、今後のキャリアや人生にずっと役立つような、普遍的な思考法や知識を教えているのです。

佐藤智恵『スタンフォードでいちばん人気の授業』

スタンフォード大学といえば、数多の起業家を輩出してきた超一流大学です。

グーグル創設者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏、ヤフー創業者のジェリー・ヤン氏、ペイパル創業者のピーター・ティール氏、ネットフリックス創業者のリード・ヘイスティング氏など、枚挙にいとまがありません。

スタンフォード大学には、7つの大学院があるそうですが、中でも有名なのが経営大学院

スタンフォード経営大学院は、アメリカの経営大学院ランキング第1位で、合格者倍率20倍を誇る超難関なのです。

合格者倍率だけでいえば、あのハーバード経営大学院(約10倍)を大きく上回っています。

スタンフォード大学がこれほどまでに世界中のエリートから好まれる理由とは一体なんなのでしょうか?

「人工知能やフィンテック、ロボティクス、VRなど、最先端のテクノロジーやビジネススキルを教えているから」、あなたはきっとそのように思うことでしょう。

しかし、どうやらそうではないようなのです。

というのも、実際にスタンフォード大学で教えているのは驚くほど人間的で、普遍的なことであり、そのカリキュラムは何よりも「自分を知る」「人間を知る」ことに焦点が置かれています。

どれだけテクノロジーが進化しようが、どれだけ情報が増えようが、どんな時代になっても通用する普遍的なこと、リーダーとしてふさわしい人間になるための基本中の基本を教えるのが、スタンフォード大学なのです。

本書では、そのスタンフォード大学の人気授業が9つ紹介されています。

前半は「自分を知る」こと、後半は「人間を知る」ことに関する内容で、具体的には、

第1章 ストーリーの力――物語は利益をもたらす
第2章 マーケティング――人間の脳には限界がある
第3章 イノベーション――挑戦を阻害するものは何か
第4章 社内政治の力学――出世競争と人間の本能
第5章 リーダーシップ――「いい話」は伝染する

第6章 スタンフォード流会話術―― 一流は気くばりを忘れない
第7章 スタンフォード流交渉術――戦わない、妥協しない、損をしない
第8章 コミュニケーション――伝えるには「戦略」がいる
第9章 マインドフルネス――何歳になっても脳は鍛えられる

という内容になっています。本書を通して、ぜひあなたも世界最高クラスの授業を体験してみてください!

感想

個人的に特に印象的だった内容は、第8章 コミュニケーションに収められていた「アメリカ人はなぜスピーチがうまいのか?」という内容です。

ある調査によると、会社での出世度合いと人前で話す時間の長さは、ほぼ比例すると言われています。

つまり、役職が上がれば上がるほど、ミーティングやプレゼンテーションなどで自分の言いたいことを論理的に話さなければならない場が増えます。

しかし、皆様の中にも「人前で話すのが苦手だ」という人は結構多いことでしょう。かく言う私もそれほど得意ではありません。

特に日本人は、仲間同士でフランクに話すのはとても得意だけれども、公式の場でプレゼンしたり、論理的に自分の意見を述べたりするのが苦手だと言われています。

けれでも、そのことは日本人にのみ当てはまることではなく、大勢のアメリカ人にとっても同じなのだと言います。

それならば、なぜアメリカ人は日本人よりもスピーチが上手だと言われるのか?

その理由は2つあります。

まず1つ目は、徹底的に訓練するからです。アメリカのエグゼクティブたちには、「人前できちんと話せてこそプロフェッショナル」という意識があります。

そのため、実際に人前で話す前には、何十回とリハーサルを行います。また、コメントを求められそうな場に遭遇したら、たとえ実際にはコメントを求められなくとも、いざという時のためにコメントを考えるのです。

もう1つの理由は、「スピーチのフォーマット」をきちんと学んでいることです。

スピーチには、いわゆるうまく見せるための”型”のようなものが存在します。有名なものでいうと、「序論・本論・結論」という型です。

アメリカ人はこうした型を大学や大学院できちんと学び、それを自分の物すべく訓練と実践を重ねるからこそスピーチが上手だというのです。


 

翻って、我々日本人はどうでしょうか?

あなたはスピーチの前に何十回も練習をしていますか?スピーチをうまく見せるための”型”をきちんと勉強しているでしょうか?

おそらくそうしている人は少ないのでしょう。

しかし、その事実を知って「やっぱり日本人はアメリカ人には敵わないいのか…」と悲観的になるのは少し違います。

幸いなことに、日本人が人前で話すのが苦手なのは、民族性や国民性といった如何ともしがたい理由ではなく単に「練習していないから」「やり方を知らないから」というだけです。

自分で仕事ができるだけでなく、自分の意見を論理的に伝え、人を動かして組織をよりよくできてこそ一流のビジネスパーソンと言えるのでしょう。

本書を読んで、きちんと「話す」ための勉強と練習をしなければならないと感じました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

大変面白い内容でした。スタンフォード大学の授業というものですから、専門用語が飛び交うとても難解な内容を想像していたのですが、全く違います。冒頭に述べられていた通り、人間的で普遍的な内容で大変読みやすかったです。

ぜひたくさんの人に読んでいただきたい一冊です!

こんな人におすすめ

  • 「スタンフォード大学の人気授業を知りたい」という人
  • 「時代を問わない普遍的な知識を身に付けたい」という人
  • 「スタンフォードの授業を簡単に学びたい」という人

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