第205回 渡邉光太郎『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』

渡邉光太郎『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』

皆様、こんにちは。本日は、渡邉光太郎『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』(すばる舎)をご紹介したいと思います。

内容紹介

I keep six honest serving-men (They taught me all I know) ;

Their names are What and Why and When and How and Where and Who.

私には、6人の正直な召し使いがいる。(私の知りたいことは何でも教えてくれた)

彼らの名前は、What(何)、Why(なぜ)、When(いつ)、そしてHow(どうやって)、Where(どこ)、Who(誰)である。

渡邉光太郎『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』

  • 難しいフレームワークや思考・発想法を学んだが、うまく活用できていないと感じている
  • 物事の細部に入り込みすぎてしまい、「視野が狭い」「もっと全体を見て考えろ」「目的を忘れるな」とよく指摘される
  • 本質的な問題設定や抜本的な問題解決が苦手である

最近仕事をしていて、こんなふうに思い当たることはないでしょうか?

PEST、5F、3C、SWOT、4P…などなど。今、これらのフレームワークや思考法がビジネスパーソンの間で注目を集めています。

あなたも一度や二度は見聞きし、実際に使って見たり、勉強してみたりしたことでしょう。

しかし、ほとんどのビジネスパーソンがフレームワークや思考法を上手に使うことができず、悪くすれば、フレームワークや思考法に”使われている”というのが現実です。

本書は、そのようなフレームワークや思考法の海で溺れるビジネスパーソンたちを救うために書かれました。

タイトルにもある通り、本書のテーマは「5W1H思考」です。

「5W1H思考」と言えば、思考法の基本中の基本と言えます。

そのため、「今さら5W1Hなんて…」「そんなもので何ができるんだ」という声も聞こえてきそうです。

しかし、本書を読めばその思い込みは一転することでしょう。

「5W1H思考」を適切に用いることができたら、思考の範囲は格段に広がり、かつ深い思考が可能になります

「現代は、『答え』よりも本質的な『問い』が大切な時代だ」と筆者は述べています。

インターネットで調べれば、大概の情報は得られるこの時代では、「答え」自体にそれほど大きな価値はありません。

誰でもたどり着ける「答え」ではなく、ユニークな「問い」こそが、他者と差別化を図り、価値を生む鍵です。

「5W1H思考」を身につければ、課題に対する独自の視点、ユニークな切り口を必ずや見つけられるでしょう。

「いろんなフレームワークや思考法を学んだが、結局仕事に活かせていない…」という方に是非おすすめします!

感想

「真の目的〈Big-Why〉へさかのぼる」という内容はとても印象的でした。

ビジネス上で何かを行動を起こす時、「目的」を考えることなど当たり前に感じられます。

しかし、その「目的」が表面上の「目的」に留まっていないか、「真の目的」はなんなのかを考えられる人はほとんどいません。

これは本書で紹介されていた例ですが、「痩せたい」という目的を持ち、「毎日朝晩3キロ走る」という手段を考えている人がいます。

「なんでそんなに頑張っているの?」と聞かれれば、当然「痩せたいから」と彼(彼女)は答えるでしょう。

しかし、「なんで痩せたいの?」というより高いレベルの目的を尋ねられたら、意外にもきちんと答えることができません。

少し考えて、「きれいになって注目されたい」「健康を維持したい」などと答えるのでしょうが、それなら別に「痩せる」だけが手段ではないことに気づきます。

髪や肌のケアをしたり、自分に合う服について勉強したり、きれいな姿勢を保つトレーニングをするなど、きれいになるための手段は他にももっとあるはずです。

健康を維持したいなら当然運動も大事ですが、食事のバランスを整えたり、サプリメントを摂取したり、規則正しい生活をしたり、もっと見直すべきところがあるかもしれません。


 

このように「真の目的」を知れば、これまで唯一だと思っていた手段が、実際は一つの手段にすぎないことに気づきます。

思考の範囲を広げ、「そもそも」という次元で解決策を考えることができるのです。

しかし、ここには問題もあります。

上の例でもあげたように、人は自分のことですら「真の目的」をきちんと理解していないということです。

ビネジスの基本は、相手の欲求を満たし、満足させることです。

そうであるなら、我々に求められているのは、”他人の”「真の目的」を理解することではないでしょうか。

自分のことですら難しいのに、他人のともなれば、さらに思うようにはいかなくなるでしょう。

この能力は本を読んだからといって、すぐに身につくようなものではありません。

それでもいつの日か、上司やクライアントから任された仕事をそのままこなすのではなく、その「真の目的」とは何かをきちんと考え、相手の期待を上回るような仕事ができればいいですね!

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「5W1H」の思考をうまく活用できると、ここまで思考のレベルが高まるのかと感動しました。

ただ注意が必要なのは、他のフレームワークや思考法に比べ比較的簡単んとは言え、一朝一夕で身につくスキルでは決してありません。本書で紹介されている活用例のレベルに達するには、きちんと訓練を積む必要があるでしょう。

こんな人におすすめ

  • 「いろいろなフレームワークや思考法を学んだが、いまひとつ活用できていない」という人
  • 「いつでも、どこでも使える万能な思考法を学びたい」という人
  • 「思考や問題解決のレベルを高めたい」という人

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