第200回 小川晋平・俣野成敏『一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか?』

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小川晋平・俣野成敏『一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか?』

皆様、こんにちは。本日は、小川晋平・俣野成敏『一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)をご紹介したいと思います。

内容紹介

もっといい仕事がしたい。

もっと契約が取りたい。

もっと評価を上げたい。

もっと世の中を変えたい。

もっとアイデアを思いつきたい。

こうした願望が日に日に強まってくると、一日の雑談の総量は変わらなくても、目的をもった雑談をしかける機会が増えていきます。

それにともなって「雑談であって雑談ではないもの」、つまり、意図を持った戦略的な雑談が増えてきて、徐々にその精度も高くなるというわけです

小川晋平・俣野成敏『一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか?』

「ビジネスの場でこそ雑談は大切だ」「一流のビジネスパーソンは雑談が上手である」というようように、最近では”雑談”をテーマにした書籍が増えている印象です。

その内容のは、「いかに人に好かれるか?」「いかにその場を盛り上げられるか?」「いかに間を持たせるか?」という、いわゆる”トーク術”に関するものが中心です。

本書の内容は、それらの雑談本とは少し異なります。

本書のテーマは、「お金になる雑談」です。

トーク術をいくら磨いたところで、そのこと自体ビジネスの場ではほとんど何の意味もありません。

我々は決してトークを生業とする芸人ではないのです。

本書でいう”雑談”とは、「ビジネス上の意図を持ってしかけていく非公式のコミュニケーション全て」と筆者は説明しています。

ちなみに「公式の」コミュニケーションとは、会議や商談などのことです。

日常の会話においては、このような公式なコミュニケーションより、非公式の会話の方が圧倒的に多いことに気づくでしょう。雑談が重要とされる理由はまさにそこにあります。

下図をご覧ください。

本書でいう”雑談”とは、図の右下「意味がある話」かつ「相手がノーガード」の領域に位置するコミュニケーションのことです。

雑談がビジネスの場で重要なのは、「相手がノーガードである」ためだからということもあります。

通常の会議や商談では、相手側もしっかりと身構え、安易に何かを語ろうとはしません。

一方で、ノーガードの雑談であれば、本音を語りやすくなったり、他人の意見に寛容になったりします。結果として、欲しい情報を引き出しやすくなったり、自分の要求を通しやすくなったりするのです。

「雑談風」の話をしながら、中身は商談。自分の思惑通りに会話を進める技術こそが、本書の言う”雑談”の技術です。

ここまでくると、一流のビジネスパーソンが雑談にこだわる理由が理解できたでしょうか?

そして質問なのですが、あなたの雑談には「目的」や「戦略」があるでしょうか?

本書を通して、一流のビジネスパーソンが大切にする”雑談”の技術を学びます。

感想

会話の中で、相手のガードを下げ、心を開かせるには、相手のことを「褒める」ことが有効であると言います。

これは聞いても、「確かにそうだ。というより、そんなことはすでに知っている」という反応でしょうか。

しかし、「褒める」という行為は、思っているよりずっと難しいものだと私は思います。

というのは、褒めるべきポイントがなかなか見つかりにくいのです。

よく「人は自分が見ようとしたものしか見えない」と言われます。

これは「自分が興味・関心を持ち、意識して観察するもの以外は簡単に見過ごしてしまう」という意味です。

相手がやっとの思いで買ったブランド物のバッグも、自分がそのブランドやバッグに興味を持っていなければ褒めることはできないでしょう。

これはそのまま本書の例なのですが、取引先の社長から「最近、BMWの650買ったよ」と言われても、車に興味がなければ、「BMWってすごい高級車ですね!」というぐらいの反応しかできません。

実際は、「BMW」と一言で言っても、その価格帯はかなり広いのです。

BMWには「1シリーズ」から「7シリーズ」というグレードまでが現行では設定されています。

「BMWの650」と言われれば、「6シリーズ」にあたるわけですから、BMWの中でもかなりハイグレードな部類です…

…という話も車に興味を持ってなければ分かりません。

本当はBMWの中でも高級な車を買ったことを自慢したかったのでしょうが、「BMWってすごいですね!」という言われ方をされては、「なんだ、分かってないな…」と思われても仕方ないでしょう。


 

結局何が言いたいかというと、日々いろいろなことに興味・関心を寄せ、相手の些細な変化に気づけるようになるべきだということです。

例えば、あなたが車を買おうとしていた時は、車について相当調べたはずです。

その時、自分が欲しいと思っている車を急にたくさん見かけるようになったのではないでしょうか?

当然、その車に乗る人が急増したわけではありません。自分の関心がその車に向き、注意して観察できるようになっただけです。

人がお金をかけるところというのは、その人が価値ありとし、こだわりを持っているところです。

その部分をきちんと褒めらるように、日々いろいろなものに関心を向け、意識して観察できる領域を増やしてくことが大切なのだと感じました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

冒頭にも書いた通り、「ビジネスで結果を出すこと」を一番の目的とし、そのための雑談術を紹介していところが本書の一番の特徴です。

「面白い話ができる」「トークが上手」というのは、それはそれで素晴らしい能力なのでしょうが、ビジネスの場ではそれほど大事ではありません。しかし、巷の雑談本はそういった内容ばかりを扱っているのです。

ビジネスパーソンのために書かれた良い書籍だと感じます。

こんな人におすすめ

  • 「ビジネスに役立つ会話術を学びたい」という人
  • 「営業成績を向上させたい」という人
  • 「一流のビジネスパーソンが雑談にこだわる理由を知りたい」という人

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