第190回 浦上大輔『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK』

浦上大輔『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK』

皆様、こんにちは。本日は、浦上大輔『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK』(フォレスト出版)をご紹介したいと思います。

内容紹介

あなたがこれまで受けた学校教育で、励まし方を教えてもらったことはあるでしょうか?

社会人になってからもそうです。研修などで人の励まし方を教えてもらったことがあるでしょうか?

あなたの励まし方は、良くも悪くもあなたに影響を与えた人の励ましのスタイルを真似ている場合がほとんどです。

あなたの気持ちをくみ、できているところ、良い点を指摘して伸ばすスタイルもあれば、できていないところ、悪い点を指摘して改善を促すスタイルもあります。

結果的に、あなたは自分が励まされた経験をもとに自分なりのやり方で相手を励ましています。

つまり、経験的には励ましたり、励まされたりしたことがあるのですが、どうやったら効果的に励ますことができるのかを知っている人はかなり少ないのです。

浦上大輔『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK』

仕事(同僚や部下に対して)でも、プライベート(家族や友人に対して)でも、私たちには人を励ます機会が毎日のようにあります。

同じ「頑張れよ!」という言葉をかけたにしても、ある人は「はい、頑張ります!」と答え、なんとなく励まされる。

しかし、またある人は「もう十分頑張っている。人の気も知らないで無責任なことを言わないでほしい」と感じている。そんなことは往々にしてあります。

良かれと思って言ったことが、相手をやる気にさせることもあれば、逆に落ち込ませたり、時には怒らせてしまったり…。人とのコミュニケーションとは大変むずしいものです。

本書で紹介されているのはスポーツ大国アメリカで生まれた励ます技術、「ペップトーク」です。

ペップとは英語で「元気・活気」という意味で、ペップトークとは、試合前のロッカールームで緊張し身震いする選手たちに向かい、監督やコーチが心に火をつける言葉がけのことを言います。

「言葉には力がある」。そのことを筆者は重ねて強調していました。

言葉の力を身につけることで、目の前にいるあなたが本気で励ましたい人に心を震わせ、やる気に火をつけることができます。

しかし、それらしいポジティブな言葉をつなげれば、相手を励ませられるかというとそうではありません。

繰り返しますがペップトークは励ます”技術”です。

そこには守るべき一定のルールがあり、効果的な声かけにするための法則があります。本書を通してそれらを学んでいきましょう。

「上司として部下を励ます機会が多い」「子供が受験の年で、なんて言葉をかければいいかわからない」という方にぜひおすすめの内容です。

感想

本書を読んで、筆者がペップトークのことを「励ます技術」と表現している理由がわかりました。

と言うのも、当然と言えば当然ですが、ペップトークは「この本を読めばできるようになる」というものでは決してありません。

ちょうど野球のバッティングに関する本を読んでも決して打てるようにならないのと同じように、やはり自ら練習を重ね、少しずつ習得していくものなのだと感じました。

しかし、そんな中でもすぐに実践できて割と効果があるのではないかと感じた励ますコツがあります。

それは、「結果の指示ではなく、行動の指示をする」というものです。

例えば、もしあなたがサッカー日本代表のメンバーでPKのキッカーに指名されたとしましょう。

監督はあなたに対しこう言います。「ゴールを決めて来い!」

さて。あなたはどう感じますか?

「よしやるぞ!絶対ゴールを決めるぞ!」と思ったかもしれません。しかし内心では「ゴールを決めて来いって言われても…」と思ったかもしれません。

なぜそう感じてしまうのか?それは「ゴールを決めて来い!」という声かけは、行動の指示ではなく、結果の指示になってしまっているからだと言います。

「ゴールを決める」という結果は自分ではコントロールできません。

自分のベストなキックをしたとしても、相手のキーパーがずっと格上なら止められてしまうでしょう。もっと言えば、天候や運などにも左右されてしまいます。

だからこそ、こういう場ではコントロールできる行動の指示をするのが適切なのです。

「思う存分、楽しんで来い!」「思いっきり蹴り込め!」

こう言ったほうが、より自分の力を発揮しやすくなるのだと言います。

この例はサッカーの国際試合という少々現実味のない話でしたが、これはより日常のレベルにおいても同様でしょう。

もしあなたが、大事なプレゼンを前に緊張している部下を目の前にしているなら、「絶対に成功させろ!」ではなく、「今までの準備を信じて、落ち着いて話せ。」と言うほうが良いでしょう。

あなたに受験を目前に控えたお子さんがいるのならば、「絶対に合格しなさい!」ではなく、「落ち着いてできる問題から解いていこう!」の方が確実に良いです。

振り返ってみれば、私は他人を励ます時に無意識に「結果の指示」をしていたかもしれません。

結果の指示ではなく、行動の指示をすると言うの意識すればすぐにも実践できます。

今後はきちんと「行動の指示」で相手を励ますようにしていこうと思いました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

相手を励ます「ペップトーク」について本当にわかりやすく解説しています。この本を読んで、日頃から自分なりに練習を積んでいけば、きっと上手なペップトークが身につけられるだろうと感じました。

上司として励ますべき部下が多い方にはぜひお勧めします。

こんな人におすすめ

  • 「上司として励ますべき部下が多い」という人
  • 「部活動の大会や受験を前にした子供に、なんと声をかければいいかわからない」という人
  • 「『ペップトーク』について勉強したい」という人

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