第186回 マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』

マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』

皆様、こんにちは。本日は、マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をご紹介したいと思います。

内容紹介

「今回もまたダメだろう」ですって?

そんなことはありません。

多くの仕事術やタイム・マネジメントの本を読んでも、結局ダメだった私にもできたのですから。

今度こそ、あなたは仕事に追われる日々に永遠の別れを告げることができるはずです。

マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』

仕事術やタイム・マネジメントの本を読んで、そこに紹介されている手法をやってみたものの、思いどおりの効果が得られなかったという経験はありませんか?

  • TODOリストにやることを書き出す
  • 仕事に優先順位をつける
  • スケジュール表を作る

いずれも仕事術やタイム・マネジメントの本でよく紹介されている方法です。

しかし、どれを試しても「自分には無理だ」「自分には合わない」などど、結局続かなかった人も多いのではないでしょうか。

それは考えてみれば当たり前のことで、仕事術やタイム・マネジメントの本を書くほどの「仕事の達人」が行なっている方法を、仕事や時間管理が苦手な人がそのまま真似をしても上手くいくはずがありません

本書で紹介されているのは、そのように仕事や時間管理が苦手な人でも実践できるであろう仕事術です。

具体的な手法は様々紹介されていましたが、特徴的なのは「クローズ・リスト」「マニャーナの法則」でしょう。

「クローズ・リスト」とは制限された仕事のリストのことです。基本的に新しい仕事を追加することはできません。

TODOリストに代表される従来のオープン・リストでは、新しい仕事がどんどん追加されてしまい、結局は一日のノルマを達成できないため、もはやリストの意味をなしません。

「はじめはリストになかったはずの仕事に忙しく、結局本来の仕事はほとんど手につかなかった」という経験はあなたにもあるのではないでしょうか?

「マニャーナの法則」とは、「新しい仕事は明日やる」という考え方です。

そもそも頼まれた瞬間に片付けなければいけないほど緊急を要する仕事など、そう多くはありません。

急な仕事を振られ、十分な計画を立てることなく場当たり的に対応しているから、時間はかかるし、本来の仕事は進まないのです。

そうではなく、すぐにその仕事を片付けようとはせず、きちんとやるべきことを把握し、仕事を適切に類別した上で、翌日まとめて処理するべきだと言います。

本書を読むと気づくのですが、その内容は従来の仕事術やタイム・マネジメントの書籍とは一線を画すような内容です。

「今度こそ仕事や時間管理がうまくできるようになりたい」と願う人にぜひおすすめします。

感想

タイトルを見ても分かる通り、本書の一番の売りは「マニャーナの法則」なのでしょうが、私にとって最も印象的だった内容は、「本当の仕事」と「忙しいだけの仕事」に関する内容です。

「本当の仕事」とは、計画を目指すところに前進させる根幹となる仕事。

「忙しいだけの仕事」とは、レベルの高い計画や思考が不要な”作業的な”仕事。とそれぞれ説明しています。

より詳しく両者の違いをまとめたのが、以下の図です。

そして、本文の中に次のような文がありました。

はっきり言ってしまえば「忙しいだけの仕事」は「本当の仕事」をしない口実に過ぎません。

あなたは日頃から「本当の仕事」をどれだけできているでしょうか?

「本当の仕事」かどうかを見極めるポイントは「抵抗感」だと筆者は言います。

つまり、それに取り組む前に「やりたくない」とどれだけ感じているかということでしょう。

どうでも良い仕事をしている時に抵抗感は感じません。多くの労力を必要として、念密な計画と入念な思考が求められる「本当の仕事」を前にしてこそ抵抗感は生まれます。

私の場合ですと、このブログの執筆にはかなりの抵抗感を感じています。

しかし、だからこそやる価値があるのだということでしょう。

語学の勉強、資格取得の勉強、読書、本の執筆、なんでもいいです。あなたにも強い抵抗感を感じ、いつも先送りにしている「本当の仕事」があるのではないでしょうか?

たちが悪いことに、「本当の仕事」はじっくりと考える時間が必要なため、あまり忙しそうには見えません。

皮肉なことですが、「忙しいだけの仕事」の方がより忙しく見えてしまうのです。

もしあなたがあちこちを飛び回り、ゆっくり考える暇もないまま仕事をしているのであれば、それは「忙しいだけの仕事」に振り回されているのかもしれません。

本書を読んで私は、より抵抗感を感じる「本当に仕事」にもっと力を注いで行こうと決意しました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

素晴らしい内容でした。特に上でも少し紹介した「本当の仕事」と「忙しいだけの仕事」に関する部分には心惹かれました。

私自身、仕事術やタイム・マネジメントに関する本を何冊も読み、いろいろな手法を試してきました。しかし、いつしかリストにある仕事を消化するだけの”リストの奴隷”に成り下がっていたのかもしれません。それは「本当の仕事」を見極めることなく、ただただ「忙しいだけの仕事」に振り回されていたからでしょう。

「上手な仕事術や時間管理を身につけたい」という方には間違いなくおすすめです。

こんな人におすすめ

  • 「仕事術やタイム・マネジメントについて学びたい」という人
  • 「これまでに仕事術やタイム・マネジメントについて本を読んだが、いずれもうまくいかなかった」という人
  • 「いつも仕事に追われ忙しい生活を送っている」という人

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