第178回 芝本秀徳『誰も教えてくれない書くスキル』

芝本秀徳『誰も教えてくれない書くスキル』

皆様、こんにちは。本日は、芝本秀徳『誰も教えてくれない書くスキル』(日経BP社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

仕事をする上で「文章を書く」ことは避けられませんが、書くことに困っている、もしくは、書くのが苦手であると思っている方は多くいらっしゃいます。

また、部下に書かせないと仕事にならないけれども、なかなかうまく教えることができない、自分ではできるけれども、それを伝えることができないという人も結構いらっしゃいます。

本書は、そんな方に読んでほしいと思います。

芝本秀徳『誰も教えてくれない書くスキル』

近年、文章を書くシーンはますます増えています。メールや議事録、設計書、報告書、企画書はもちろん、最近ではTwitterやFacebook、LINEなどで文章を書く機会も多いことでしょう。

このように仕事をする上では当然のように必要とされる「書くスキル」ですが、学校や職場でそれについて習う機会はほとんどありません。

国語の時間でも、作文や読書感想文は書かされますが、自分の主張をいかに論証していくか、根拠立てて説明してくのかというトレーニングは意外にも受けていないのです。

そのためか、「文章を書くのが苦手だ」という人は実際かなり多いように思えます。

そこで本書では、そのように「文章を書くのが苦手だ」という人に向け、「書くスキル」をわかりやすく解説しています。

「書く」という行為に特別な資格や試験はありません。訓練さえ積めば、誰でも書くスキルを向上させられると筆者は語ります。

残念なことに、従来の「書く技術」に関する書籍のほとんどが、小手先のテクニックの説明にとどまってしまっています。

目上の人に対して「了解しました。」は失礼だから、「承知しました。」を使うべきだ、といった具合にです。

しかし、そのような小手先のテクニックをいくら身につけても、肝心の「書くプロセス」が身についていなければ、いつまで経っても書く能力は向上しません

本書で学ぶのは、書くスキルを根本から引き上げてくれる「書くプロセス」です。

感想

本書を読んで印象的だったのが、『書くスキル』というタイトルでありながら、「書く」行為そのものよりも、それに費やす準備をとても重要視していることです。

下の画像をご覧ください。

これは「書くプロセスの7ステップ」として説明されていた図を引用したのものです。

この7ステップの中で、本格的に文章を「書く」行為が登場するのは、なんと第5段階目の「ドラフトを書く」になってやっとです。

つまり、「文章を書く」という行為の大半は、執筆のための「準備」に費やされているということになります。

本書の中で、本を出版するプロセスを紹介している部分がありました。

そこでも同じようなことを感じたのですが、本を出版する時も、実際に原稿を執筆している時間は全体のごく一部だったのです。

当たり前といえば当たり前ですが、要は「いきなり書き出さず、まずは十分に準備すること」が重要なようです。

これは数ある文章術の本で語られている通りです。本書ではさらに進んで「訂正をすることを恐れない」ことも大切だと書かれていました。

初めから完璧な文章など書けるはずもありません。だからこそ、推敲を繰り返して徐々に理想の形に仕上げていくべきだというのです。

文章が苦手な人はたいていの場合、「いきなり書き出してしまい、文章にまとまりがなくなってしまう人」「初めから完璧を求めるあまりなかなか書き出せない人」のいずれかだと感じます。

良い文章を書くために必要な姿勢は、その両者のちょうど中間で「十分な準備はするが、初めから完璧を求めることなくとりあえず書いてみる」という姿勢なようです。

私は当ブログを基本的には毎日更新していますので、普通の人に比べ文章を書く機会は多いと思います。

わかりやすい文章で皆様に内容を伝えるためにも、これからはそのような姿勢で執筆に臨みたいと思います。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「書くプロセス」をわかりやすく解説している素晴らしい本でした。

他の類書にあるような小手先のテクニックを解説するだけにとどまらず、もっと本質的な文章術を学べます。「文章が苦手だ」という人にはぜひおすすめしたいです。

こんな人におすすめ

  • 「文章を書くのが苦手だ」という人
  • 「日ごろから文章を書く機会が多い」という人
  • 「『書くプロセス』を部下や後輩に教えたいが、なかなか上手く伝わらない」という人

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