第170回 武藤北斗『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』

武藤北斗『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』

皆様、こんにちは。本日は、武藤北斗『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』(イースト・インプレス)をご紹介したいと思います。

内容紹介

好きな日に働き、好きな日に休む。好きなことを優先させ、嫌いなことはやらない。

そんな会社があると聞いたらどう感じるでしょうか。

「社会人としてそれはおかしい」とか、「そんなことをしたら会社が成り立つはずがない」といった感想を持つ人もいるでしょう。

実際、かつての僕もそう考えていました。

でも、もしその働き方の先にこそ、会社にとって重要とされる効率や、業績向上のための鍵があるとしたらどうでしょうか。

僕たちは、そこにあるものこそが、これからの社会に必要なものであると、この数年の取り組みの中で強く実感しています。

武藤北斗『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』

好きなに働き、嫌いな仕事はやらない。

本書に描かれているのは、そんな「非常識」とも言えるようなとあるエビ工場の姿です。

2011年の東日本大震災及びそれに伴う原発事故をきっかけに、筆者は生きることをシンプルに見つめるようになったと言います。

従来の人をまるで機械のうように「管理」する会社のあり方に疑問を持ち始め、従業員にとって会社を「とにかく働きやすい職場」にすることを目指したのです。

仕事において最も重要なのは「人間関係」ではないかと筆者は語ります。

上司や同僚や後輩との間に信頼し合える関係が構築され、助け合い切磋琢磨し、そして、時にはそっと一人にしてくれるような配慮がある。

そんな心地よい人間関係がありさえすれば、本当に働きやすい職場となり、どんな仕事にもやりがいが持てるのではないかと言います。

年代を問わず仕事に対し何らかの悩みを抱える人は多いでしょう。

しかし、そのほとんどが仕事の内容そのものというよりも、職場における人間関係の悩みなのではないでしょうか?

長時間労働やパワハラ、ブラック企業の問題が多くとりだたされる今こそ、本当に働きやすい職場の作り方について学ぶべきでしょう。

感想

好きな日に働き、好きな日に休む。さらには、嫌いな仕事はやらない。

そんなことを言われれば、誰だって「それで会社がやっていけるのか?」と思うはずです。

しかし実際は、この働き方によって会社の経営が成り立っているどころか、むしろ予想を上回るプラス循環があるというので驚きです。

まず、フリースケジュールで働きやすくなったことで離職率が低下したそうです。

離職率が低下すると、新人さんを指導する時間やコストが削減できます。また、熟練のパートさんのみが作業をするので、商品品質と生産効率が向上したと言います。


 

本書を読んでまず感じたのは、「従業員によって働きやすい職場」が会社によってそれだけ重要かということです。

効率を求めることが必ずしも良くないというわけではありません。

しかし、従業員をまるで機械やロボットのように管理するこれまでの経営には、限界があるのではないかと感じるのです。

筆者も述べていましたが、仕事に対する悩みの多くは、仕事の内容そのものに関するものというよりも、職場での人間関係に関するものである場合がほとんどです。

そうであるなら、人間関係を良好にできれば、世の中のあらゆる職場が働きやすい職場になるのではないでしょうか?

本書で紹介されてたエビ工場の場合は、働きやすい職場を「フリースケジュール」という働き方で実現しました。

しかし筆者自身、「成功例をそのまま真似することが重要なのではない」と語ります。

長時間労働やパワハラ、ブラック企業といったように労働環境の悪化が叫ばれている現代では、我々ひとりひとりが「働きやすい職場」について真剣に考えなければならないのでしょう。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「働きやすい職場とはどのような職場か?」また「働きやすい職場はどのように作るのか?」について学びことができる良い本だと感じます。

ただ一点、中盤でかつてのエビ工場の姿や工場の歴史を語る部分は、正直退屈に感じました。

こんな人におすすめ

  • 「経営者として『働きやすい職場』を作りたい」という人
  • 「職場の人間関係を良好にしたい」という人
  • 「フリースケジュールの成功例を見てみたい」という人

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