第165回 山口周『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』

山口周『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』

皆様、こんにちは。本日は、山口周『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(KADOKAWA)をご紹介したいと思います。

内容紹介

知的生産に従事するビジネスパーソンも、さまざまな本から得た知識を貯蔵し、文脈に応じてそれらを組み合わせることで知的成果を生み出すことが求められます。

「読書はそれなりにしているのに、いまひとつ仕事につなげられない」という人は、「仕入れの量」に問題があるのではなく、「仕入れた後」、すなわち情報の整理・貯蔵の仕方、仕事の文脈に合わせて情報を組み合わせる力に問題があるのです。だから「読む量」よりも「読んだ後」が問題になるわけです。

山口周『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』

「読書はそれなりにしているのに、それを今ひとつ仕事につなげられないことはないだろうか?」

本書の冒頭で筆者はそのように指摘します。

このように書評ブログを書いている身としては、耳が痛い指摘です…

最近では、「ビジネスパーソンにこそ読書は必要だ」という主張をする人が増えてきています。

ビジネス書の業界も盛んになり、ビジネスパーソンにための「読書術」を紹介するような本まであるほどです。

筆者も、仕事のパフォーマンスを向上させるために読書をするのは大変重要なことだと語りますが、最近多い「読書量こそがカギだ」という主張に対しては疑問を呈しています。

もちろん一定程度の量を読まなければ、読書を仕事につなげることは難しいです。

しかし、たくさん本を読んだからといって必ずしも仕事のパフォーマンスが上がるというわけではないのです。

つまり、「量は必要条件であるけど、十分条件ではない」。そう筆者は述べています。


 

それでは、「読書が仕事につながるか」を分ける差とはなんなのか?

それはもちろん、「読んだ後」の行動の違いです。

筆者の山口氏は、現在コンサルタントとして活躍されているようですが、大学・大学院で学んだのはなんと美術史だと言います。

普通、コンサルティング会社で働く人は経済学や工学のように、「実用的」とされる学問を学んだ人が多く、中には経営大学院に行きMBAを取得している人もいるのです。

「美術史」というマイナーな学問を学んだ筆者が、そんな中で成功できた理由は、ひとえに「読書」にあると語ります。

筆者をそこまで導いた「読書術」とは一体どのようなものなのでしょうか?

本書を通して、コンサルタントとして活躍し続ける筆者が語る「読書を仕事につなげる技術」を学びます。

感想

筆者曰く、ビジネスパーソンが仕事のパフォーマンスを上げようと思うなら、2種類の読書が必要です。

1つ目は、ビジネス書の名著をしっかり読み、ビジネスパーソンとしての基礎体力を作るための読書

2つ目は、教養に関連する本を読み、いわばビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書です。

そして、個性を形成し、周囲の人と差別化を図ろうとするならば、2つ目の教養を身につける読書がより重要だと、筆者は述べていました。

私が印象的だったのは、その本の選び方です。

教養に関する本そ読むときは、特に目的を明確化する必要はないと筆者は言います。

「将来役に立つだろうか」という評価の仕方ではなく、単純に面白そうかどうかで評価をする方がずっと重要なのです。

「自分の仕事に関連のある分野の本を読もう」「その分野における古典を読もう」といったアドバイスがされるのかと思いきや、ただ「面白そうだと思った本を読もう」と言うので驚きました。

しかし、これは考えてみれば当たり前で、自分が面白そうだと思ったり、興味を持った本でなければ、いくらその本が名著であったとしても、その知識を自分のものにすることはできないはずです。

ビジネスパーソンが読書をする重要性が説かれて以来、「何を読めばいいかわからない」という悩みを抱える人が多いです。

そういう人は大抵、「ビジネスパーソンが読むべき世界の名著○○選」などと銘打った特集から、興味もない本を選び、読書が苦痛にしかならず結局挫折してしまうという状況になっているのではないでしょうか。

「将来役に立つか」「仕事に直結する内容なのか」というつまらない判断基準を設けることなく、単純に自分が面白そうだと思った本を読むことも大切なのではないかと感じます。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

コンサルタントとして活躍する人がどのように読書をしているのかを学ぶことができる良い本です。

また、ビジネスパーソンが読むべきビジネス書の名著が巻末で紹介されています。ビジネスパーソンとして最低限読むべき本を知りたいという人にもオススメです。

こんな人におすすめ

  • 「読書はそれなりにしているが、今ひとつ仕事につながらない」という人
  • 「これから読書をして仕事のパフォーマンスを上げたい」と考えている人
  • 「ビジネスパーソンとして読むべきビジネス書の名著が知りたい」という人

人気ブログランキングに参加中です。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です