第162回 中谷彰宏『一流の話し方』

中谷彰宏『一流の話し方』

皆様、こんにちは。本日は、中谷彰宏『一流の話し方』(リベラル社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

二流は、相手の「言葉」を聞きます。

一流は、相手の「気持ち」を聞きます。

会話で一番大切なのは、言葉を聞くことではなく、気持ちを聞くことです。

言葉は気持ちとイコールではありません。

時に、気持ちと逆の言葉を言ったりします。

第162回 中谷彰宏『一流の話し方』

あなたの周りにも、周囲の人をどんどん巻き込んでいくような魅力的な話し方をする人がいるのではないでしょうか?

そして、それほど魅力的な話ができる秘訣とは何なのでしょうか?

筆者は、会話で一番大切なのは、言葉を聞くことではなく、気持ちを聞くことだと語ります。

恋人とのデートの時に、食事に行きたい店を尋ねたら、「何でもいいよ」と返された。

何でもいいというので適当な店に連れて行ったら、彼女はどこか不機嫌そう。

よくありがちな状況ですが、これこそがまさに「言葉」を聞き、「気持ち」を聞けていない状況なのでしょう。

「何でもいい」と答える時に、本当に何でもいいと思っていることなど決してないのです。

上の引用文に書かれていますが、「言葉」と「気持ち」はイコールではありません。

そればかりか、時として「言葉」と「気持ち」は全く逆にもなり得ます。


 

このようにコミュケーションの中で、「感情」を意識することは非常に大切です。

人間というのは必ずしも合理的に行動する生き物ではありません。時には感情に流され、論理的に考えれば取らないであろう行動をとることも多いのです。

それはつまり言い換えると、相手を説得する時、何かお願いをする時などは、ロジックを積み重ね、正論だけを話してもうまくいかないことがあるということです。

一流と二流を分ける差はまさにそれなのでしょう。

二流の人は、会話の中で無機質な論理が並ぶだけです。

一方一流の人は、適切な論理とともに心を揺さぶる感情があります

本書の中でも、この「言葉」ではなく「気持ち」を理解することの重要性は、特に強調されていました。

周りの人をどんどん巻き込める魅力的な「一流の話し方」を学びます。

感想

本書の中で筆者が、「会話」と「対話」に言及している部分がありました。

一見似ていますし、日常生活ではほぼ同じ意味の言葉として使っていますが、両者には決定的な違いがあるようです。

まず、「会話」とは、同じ価値観の人同士が話をすることです。

一方、「対話」とは、違う価値観の人と話すことです。

そして、情報化が高度に進んだ現代では、「対話」、つまり異なる価値観を持った人と話す機会が減ってしまっているのではないかと筆者は述べています。

インターネットがそれほど発達しておらず、コミュケーションと言えば対面して話すことに限られていた時代では、自分と価値観が合う人を見つけるのも大変でした。

そのため、価値観が異なる人と話さざるを得ず、十分な「対話」の機会があったのです。

しかし、情報化が進んだ現代では、インターネット上で「○○に興味がある人」と問いかければ、世界中からすぐに価値観の似ている人が集まります。

この環境にいると、価値観の異なる人とやりとりが取れなくなってしまうのではないかと筆者は言います。


 

確かに情報化社会は、価値観の異なる人とやりとりができなくなる社会と言えなくもないですが、そもそも価値観の異なる人とやりとりができないことに何の問題があるのか?

私なりに思うことは、様々なチャンスを失ってしまうということです。

価値観が似ている人同士では、同じような思考しか生まれず、結果として同じような行動をとります。

ビジネスの世界でも、「イエス」しか言わない人間がいるとすれば、その人はその場に必要ない、と言われます。

会議では、皆と違った意見を述べて、皆に異なる考え方・視点を与えてこそ価値があるのです。

異なる価値観を拒絶していては、見えたはずの景色も見えず、狭い世界に生きることになってしまうのではないでしょうか。

インターネットは世界中の人間をつなぎ、一見すると、我々の価値観を多様化してくれそうですが、筆者の考えに従えば、それは全く逆のようです。

むしろ、インターネットがあるからこそ似た者同士が集まりやすいとも言えるのでしょう。

言い古された表現かもしれませんが、昨今はグローバル化の進展で様々な価値観を持った人と接しなければならない世界です。

今後この傾向が強まることはあっても、弱まることはないでしょう。

だとすれば、価値観の似ている「仲良し組」でいつも固まるのではなく、価値観の異なる人と積極的に対話し、きちんと多様な価値観を受容できる人間になりたいものです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

本書には、魅力的な話ができるようになるためのテクニックが計60個紹介されているのですが、そのいずれもすぐに実践できるような具体的でわかりやすいものでした。

いつも手元に置いておいて、暇があれば読んで意識を高めるという使い方も良さそうです。

こんな人におすすめ

  • 「人を惹きつける話ができるようになりたい」という人
  • 「話が上手くなる方法を手軽に学びたい」という人

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