第156回 侍留啓介『新・独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』

侍留啓介『新・独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』

皆様、こんにちは。本日は、侍留啓介『新・独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』(ダイヤモンド社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

MBAホルダーやマッキンゼーをはじめとするコンサルティング会社出身の人材はなぜ、さまざまな業界でパフォーマンスを発揮できるのか。

一言でいえば、その秘密は「賢さ」にあります。

ここでいう「賢さ」とは、「知識量」と「論理力」です。

MBAコースやコンサルティング会社を経験した人たちは、基礎知識を土台に、雪だるま式に新たな領域の知識を短時間で身につけることができます。また、論理がしっかりしているので、誰も経験したことのない、普通ならお手上げとなりそうな課題にも勇敢に取り組み、精度の高い解やアイデアを出すことができます。

侍留啓介『新・独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』

MBAホルダーやマッキンゼー出身者と聞くと、天才的な頭脳の持ち主で、自分とは生きている世界が違うのだとすら思ってしまいます。

しかし実際には、MBAホルダーもマッキンゼー出身者も決して天才というわけではなく、我々となんら変わりない凡人なのだと筆者は語ります。

そうであるなら、彼らと一般人を分けているのものとはなんなのか?

それは「賢さ」、もっと言えば、「知識量」と「論理力」です。

よって、ビジネスパーソンとしてパフォーマンスを上げるには、知識量を増やし、論理力を磨くことが不可欠だと言います。

残念ながら、世界的に見ると日本のビジネスパーソンは圧倒的に学習が足りないのだそうです。

そして、これは日本の雇用慣行に起因しています。

日本の就活では、「大学で何を学んだか」よりも「どの大学を出たか」が重視されます。

そのためか、「大学の勉強なんて社会に出たら役に立たない」「社会人にもなって勉強なんで馬鹿らしい」という冷めた雰囲気が蔓延しているのです。

実際に、あなた自身とあなたの周囲の人を見ても、社会人になって積極的に勉強しているという人はかなり少ないのではないでしょうか?


 

本書の初めに、次のような言葉が引用されていました。

真の無知とは、知識の欠如ではない。学習の拒絶である。

ーーカール・ポパー(哲学者)

非常に印象的な言葉です。

この言葉によれば、知識の有無とは関係なく、「大学の勉強なんて社会に出たら役に立たない」「社会人にもなって勉強なんで馬鹿らしい」と考えてしまうことこそが「真の無知」と言えます。

ビジネスで成果を上げるために、そして人生をより豊かにする教養を身につけるために、本書を通して、「知識」と「論理」の身につけ方を学びます。

感想

本書では、ビジネスパーソンに必要な知識と論理を身につけるために教材として、「大学受験用の参考書」を推薦していました。

私も初めは、「大学受験用の参考書なんて使うの?」と疑問に思っていたのですが、筆者の説明を聞くと、確かに合理的な方法であることに気づきます。

まず、大学受験用の参考書には、必要最低限の知識が網羅的に解説されています

大学受験用ということは、高校生が学ぶための教材です。また、大学には様々な学部があり、経済を専攻する人もいれば、工学を専攻する人もいるわけです。

そのため、大学受験の知識は、専門や専攻に関わらず、最低限教養として身につけるべき知識と言えるでしょう。

さらに、大学受験用の参考書には、たいていの場合問題が付属しています。その問題を解くことで理解度がさらに高まるのだと筆者は述べていました。

一般に、アウトプットを頻繁に繰り返すことによって記憶は定着すると言われますから、問題を解くというのは、効率的に知識を得る方法としてはかなり合理的です。

そして最後に、「コストパフォーマンスに優れている」という利点が挙げられていました。

参考書の多くは、受験生を顧客にしているため、たいてい安価です。中古本ともなればさらに安いので、かなり割安で学習できます。


 

ここからは、個人的な考えなのですが、大学受験用の参考書が優れている理由はもう一つあります。

それは、「分かりやすい」ということです。

これは、高校生を対象にしているため、わかりやすく書かれているという意味をもちろん含むのですが、それ以上の理由があります。

大学受験とは毎年、全国の高校3年生が受けるため、試験の規模としては国内でもトップクラスの大きさでしょう。

そうなると、自然に受験対策の参考書への需要も高まります。

実際、書店に行ってみても大学受験用の参考書の多さには驚くと思います。この業界の競争は大変熾烈でしょう。

そのため、相当に質の高い参考書でないと、その熾烈な競争で勝ち残れません。

実際に、長年受験生に愛用されいるような有名な参考書は、解説・デザイン・レイアウトどれをとっても非常に出来が良いです。

 

まとめると、大学受験用の参考書のメリットは、

  • 必要最低限の知識が網羅的に解説されている。
  • 問題を解くことで効率的に学習できる。
  • コストパフォーマンスが高い。

それに加えて、

  • 熾烈な競争の中で淘汰された質の高いものが多い。

ということです。

ビジネスパーソンの皆さん、「昇進したい」「仕事の成果を高めたい」と思い勉強を始める際は、ぜひ大学受験用の参考書を使ってみてはいかがでしょうか?

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

最近、「ビジネスパーソンにこそ勉強が必要だ」「仕事のパフォーマンスを上げるには教養を身につけるべきだ」という内容を書いた本が増えてきました。本書にもそのような内容はもちろん含まれるのですが、本書はそれでとどまることなく、具体的な学習法にまで言及しています。これは他の類書とは決定的に違う点です。

ぜひ多くのビジネスパーソンにおすすめしたいです。

こんな人におすすめ

  • 「仕事でのパフォーマンスを向上させたい」という人
  • 「ビジネスパーソンとして最低限の知識・教養を身に付けたい」という人
  • 「効率的な学習の方法を知りたい」という人

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