第154回 ケン・ブランチャード他『1分間マネジャーの時間管理』

ケン・ブランチャード他『1分間マネジャーの時間管理』

皆様、こんにちは。本日は、ケン・ブランチャード、ウィリアム・オンケンJr、ハル・バローズ『1分間マネジャーの時間管理』をご紹介したいと思います。

内容紹介

管理職はマネジメントに時間をかけるべきであって、「やらなくていいことを効率よくやる」ことに時間をかけてはいけない。

ケン・ブランチャード他『1分間マネジャーの時間管理』

本書は、中間管理職の人を対象に、部下との適切な関係について説明しています。

「働いても働いても仕事がなくならない」「どれだけ頑張っても成果が上がらない」。あなたはそんな悩みを抱えてはいないでしょうか?

現場では優秀だった社員も、管理職に昇進すると途端に生産性が下がるというのは別に珍しいことではありません。

むしろ、優秀だからこそ「自分でやったほうが早い」「自分でやったほうがクオリティが高くなる」などの理由から、「仕事を部下に任せられない」という悩みを抱えてしまうのです。

本来は部下が担当するべき仕事をいつの間にか自分が担当している。

そうなると、自ずと自分の仕事をする時間は無くなってしまい毎日残業。夜遅く家に帰っても、頭は仕事のことでいっぱいで気が休まることはない。

さらに、部下の仕事を自分が担当しているため、いつまでたっても部下が成長しない。

少し誇張はあるかもしれませんが、まさに多くの中間管理職の人が陥っている状況ではないでしょうか?


 

筆者が語るところによると、これはあなたが管理職に向いていないからというわけでは決してありません

管理職に昇進したての人なら誰しもが経験する状況だというのです。

そして幸いなことに、部下との適切な関係を学び実践すれば、仕事地獄から脱出することはもちろん、部下に責任感を持たせ成長させることもできると言います。

本書を通して、適切な「部下管理」の方法を学びます。

感想

本書の中で、上司が心得るべき4つの事柄が紹介されていました。

  1. ”次の対応”を具体的に決める。
  2. ”次の対応”の担当者を決める。
  3. 万一のリスクに備える。
  4. 進捗報告会の日時と場所を決める。

上司と部下は、これら4つを決定するまで話し合いを切り上げてはいけないと筆者は語ります。


 

この中で、私が特に重要だと感じたのは、①の「”次の対応”を具体的に決める」というものです。

少し前に、ドラッカーの『マネジメント』という本が大変有名になりましたが、その本の中で、「働く人にやりがいを感じさせるには、責任を負わせなければならない」という記述がありました。

そして、ドラッカーによると、働く人に責任を負わせるためには「生産的な仕事」が必要だと言うのです。

つまり、誰が、何を、いつまでに、どのようにやるかを明確に定め、すぐに仕事に取り掛かって、すぐに成果が上がるようなものでなければならないのです。

最近では、「独創性や個性を重視する」などのスローガンを掲げて、部下に明確な指示を与えず、「自分の頭で考えろ」と指示を出す場合も多いようですが、それでは生産的な労働は困難で、マネジメントとしては不十分だとドラッカーは語ります。

そして、本書でもそれと同様の内容を説明していました。

上司は部下に対し、誰が、何を、いつまでに、どのように実行してほしいのか明確な指示を出さなければなりません

「自分で考えろ」という指示は、見方を変えればただの逃げです。

自分がどのような仕事を要求しているのか理解できておらず、ましてや言葉にして伝えることはできないために、「自分で考えろ」という言葉で責任を転嫁してしまっているのです。

部下はあなたが思っている優秀であり、明確な指示を出せば、期待以上の仕事をするものだと筆者は述べていました。

もしあなたが中間管理職として、部下との関係に悩んでいるのなら、それは部下の能力の低さだけでなく、自分の不十分な指示が原因なのかもしれません。

もっと具体的で明確な指示を心がけてみてはいかがでしょうか?

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

中間管理職の人が心得るべき事柄を簡潔にまとめた良い本だと感じます。

この手の本としては比較的薄めの本で、すぐに読み終えることができるので、時間がないという管理職の人にもぜひおすすめします。

こんな人におすすめ

  • 「管理職に昇進して毎日仕事が忙しい」という人
  • 「部下の面倒を見ていると、自分の仕事をする時間がなくなってしまう」という人
  • 「管理職として、部下との適切な関係について学びたい」という人

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