第152回 ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣』

ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣』

皆様、こんにちは。本日は、ハイディ・グラント・ハルバーソン著、林田レジリ浩文訳『やり抜く人の9つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をご紹介したいと思います。

内容紹介

成功とは「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」によってつかむものです。決して生まれつきのDNAで決まるものではありません。

知能指数のように、これまで「生まれついてのもの」と考えられてきた指標は数多くあります。

しかし、これらの指標では「誰が成功し、誰が成功しないのか」をまったく予測できないことが、多くの研究によって証明されてきています。

誰が将来成功するかを予測しようと思ったら、知能指数を見るよりも、その人の戦略性や持続性を見る方がよほど的確です

ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣』

筆者は、目標を達成できる人には、9つの共通する習慣があると語ります。

そして、その9つの習慣とは以下の通りです。

  1. 明確な目標を持っている。
  2. if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
  3. 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
  4. 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
  5. 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
  6. どんな能力でも身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
  7. 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力を使いすぎれば消耗することを知っている。
  8. 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
  9. 「やらないこと」ではなく「やること」に焦点を置く。

いかがでしょうか?

「やり抜く人の9つの習慣」と聞くと、何かたいそうなものをイメージするでしょうが、こうしてみてみると、ひとつひとつの習慣はごく当たり前に感じるのではないでしょうか。

しかしそれと同時に、自分が普段からこれらの習慣を実行できていないことにも気付くはずです。

筆者が本書の冒頭で語っていましたが、「あたりまえで、簡単に実行できる」ことと「誰もがあたりまえに実行している」ことはイコールではありません

その意味で、単に知識を得るだけでなく、実際の行動に落とし込むことを忘れずに本書を読まなければなりません。

本書を読めば、成功とは生まれ持った才能ではなく、正しい選択・行動の結果であることを理解するでしょう。

感想

目標達成に効果的なテクニックとして「メンタル・コントラスト」というテクニックが紹介されていました。

これは「私にとって成功とは何か」そして「成功への障害は何か」を繰り返し心の中で考えることを言うそうです。

さらに具体的な方法は以下の通りです。

  1. 目標を達成し、成功したときの「感情」をしっかりと味わう。
  2. 心の中で、その時に起きていることを明確にイメージする。
  3. そこに至るまでの、障害を考える。

成功した自分を鮮明にイメージし、その理想の自分と今の自分の差(=コントラスト)を認識するのです。


 

「成功した自分を鮮明にイメージすること」は、ほとんどの目標達成に関する書籍に書かれており、特に目新しい手法ではありません。

私が個人的に印象的だったのは、③の「そこに至るまでの、障害を考える」という段階です。

私たちは、目標を立てる時、立派に目標を達成した自分や順風満帆に計画が進んだ様子ばかりをイメージしてしまいがちです。

非常に積極的・楽観的な考え方で、それはそれでいいのかもしれませんが、言いようによれば、現実をきちんと認識できていないと言うこともできます。

これは皆様にも同意していただけると思いますが、目標達成はそれほど簡単ではなく、それに至るまでの道のりは決して順風満帆にはなり得ません

9つの習慣の4つ目として紹介されていましたが、成功する人は、成功が簡単に手に入るとは決して思わないと言います。

多くの自己啓発本が語るように、成功した自分をイメージして気分を高めることも重要だと思いますが、それと同等かそれ以上に、理想の自分と今の自分の差をきちんと認識し、理想の自分へ至るまでの障害を見据えることが重要だと感じました。

筆者は「現実的楽観主義」と表現していましたが、その言葉通り、「自分には成功する力がある」と信じながらも、決して目標達成を甘く見ない姿勢であり続けたいです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

本書の冒頭でも筆者が語っているように、9つの習慣のひとつひとつは驚くほどあたりまえに感じます。しかし、それが実行できていないのです。

「当たり前のことを当たり前に行う」それが目標達成の本質なのだと気付かされます。

本書の内容は無駄な部分を一切省いて、そのエッセンスのみが端的に書かれています。そのため、分量が少なく非常に読みやすいです。

ぜひ多くの人におすすめします。

こんな人におすすめ

  • 「夢や目標を実現させたい」という人
  • 「目標達成のための習慣を手軽に学びたい」という人
  • 「モチベーションの高まる本を手元に置いておきたい」という人

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