第151回 芝本秀徳『誰も教えてくれない 質問するスキル』

芝本秀徳『誰も教えてくれない 質問するスキル』

皆様、こんにちは。本日は、芝本秀徳『誰も教えてくれない 質問するスキル』(日経BP社をご紹介したいと思います。

内容紹介

良い質問ができると「情報を引き出す」ことができるし、自分・他者にかかわらず「思考を促す」こともできる。さらに、周りとの「関係を築く」こともできる。非常に使い出のあるスキルです。

芝本秀徳『誰も教えてくれない 質問するスキル』

「誰も教えてくれない」シリーズは以前にも、

第145回 芝本秀徳『誰も教えてくれない 計画するスキル』

でご紹介しました。

この「誰も教えてくれない」シリーズでは、仕事をする上では必要だが、会社や学校では教えてもらえないスキルを紹介しています。

そして本書がフォーカスするスキルは「質問するスキル」です。

最近になって、「質問力」が注目を浴びるようになってきました。書店に「質問力」に関する書籍が多いことからもそれがわかります。

筆者曰く、質問によって得られる効用は以下の3つです。

  1. 情報を引き出す
  2. 思考を促す
  3. 良い関係を築く

1つ目は一番わかりやすい質問の機能です。質問をすることで自分が知らない知識・情報を相手から引き出すことができます。また、より良い質問をすれば、より良い情報が得られます。

さらに、良い質問は良い思考は促します。「質問する」ことは、言い換えれば「問いを立てる」ことです。これを利用すれば、部下に対して簡単に答えを与えるだけでなく、部下の思考を促し、自分で考える力を養うこともできます。

また、3つ目の効用にもある通り、質問によって良い関係を作ることができます。質問するということは、自分が相手に興味を持って、相手の話を真摯に聞こうとする意思表示です。

こうしてみると3つの効用全てが仕事を行う上で必須であることがわかります。

質問でこれだけでの効用が得られるのであれば、「質問力」が世間で話題になるのも頷けるでしょう。

筆者が語るとことによれば、質問力が高まれば、仕事力も高まります。

本書を通して、あらゆる仕事の基本となっている「質問するスキル」について学びます。

感想

本書の中で特に強調されていた内容は、質問を通して相手の「要求」をきちんと引き出すということです。

ここでいう相手とは、自分の上司やクライアントのことです。

必死の思いで上司やクライアントの指示通りに仕事をこなしたが、「思っていたの違う」「全くわかっていない」というように一蹴されてしまった、という経験があなたにも一度はあるのではないでしょうか?

それは相手の「要求」を十分に理解できていないことが原因だと筆者は語ります。

下図をご覧ください。これは本書から引用した図です。

例えば、上司から「プロモーションイベント企画してくれ」と言われたとします。そうすると部下である皆様は普通、イベント会場を探し、スケジュールを組んで、関係各所に協力を申請するでしょう。

これは、上司の言葉を「仕様」として捉え、その仕様を「指示・作業」に具体化したこうです。

しかし、この一連のやりとりには「要求」が抜け落ちています。「プロモーションイベントを企画してくれ」と言われたはいいものの、「そもそも何のためにプロモーションイベントやるか?」という部分が抜けているのです。

おそらく本来の目的とは、「知名度上げる」ことだと思われます。

そうなると、別にプロモーションイベントに限らず、テレビCMを打つ、ネット広告を出すなど様々な選択肢があったはずです。


 

この例から分かる通り、上司やクライアントが言葉にする内容は、本来の「要求」を満たすための一例に過ぎないと筆者は語ります。

だからこそ、適切な質問によって本来の要求をきちんと引き出すことが重要なのです。

「思っていたのと違う」「全くわかっていない」と一蹴され、「言われた通りやったのに…」と思う人も多いことでしょう。

しかし、本書を読んで感じたことは、「言われた通りやった」ではもはや十分ではないのかもしれないということです。

「クライアントの期待を上回る仕事がしたい」「上司から良い評価をもらいたい」と思うのであれば、言葉にされる指示の裏にはどんな要求があるのかをきちんと意識すべきなのでしょう。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

大変参考になる内容でした。多くの人は、プレゼンや会議での発言に意識を向け、「話す能力」ばかりに目を抜けがちですが、質問を通して相手の話を「聞く能力」がどれほど重要かを理解できました。

ただ一点、「本来の要求」を理解するという内容は、同シリーズの他の著作にも同じ内容がありました。それほど重要な内容だということでしょうが、所々内容の重複も見られます。

こんな人におすすめ

  • 「質問力を磨きたい」という人
  • 「上司やクラインアントの期待を上回る仕事がしたい」という人

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