第139回 ロバート・スティーヴン・ カプラン『ハーバードの自分を知る技術』

ロバート・スティーヴン・ カプラン『ハーバードの自分を知る技術』

皆様、こんにちは。本日は、ロバート・スティーヴン・ カプラン『ハーバードの自分を知る技術』(CCCメディアハウス)をご紹介したいと思います。

内容紹介

あなたの目標を達成する正しい道は一本だけではありません。

誰もが、たくさんの道筋をもっています。世界は絶え間なく変化し、人生はしばしば何段階にもわたって展開します。世界が進化する一方で、私たち自身も学び、成長し、能力を伸ばし続けていけば、私たちの潜在能力も進化していくでしょう。

潜在能力を発揮することは、ただの夢でも理想でもありません。それは特定の行動、訓練、規律、勤勉さが求められるプロセスなのです。そのプロセスは困難ではてしなく続きますが、やり甲斐のあるものです。

ロバート・スティーヴン・ カプラン『ハーバードの自分を知る技術』

「成功」とは何でしょうか?あなたはどうやって夢をかなえるつもりですか?

本書の冒頭で、筆者は我々にそのように問いかけます。

かつて「成功」と言えば、桁外れの財産を持つ、社会的に認められた地位につく、多くの人に尊敬される名誉を手にいれるといったことでした。

しかし最近では、これら財産・地位・名誉などは必ずしも「成功」には結びつかないと言われるようになりました。

誰もが羨むような財産や地位を手にしても、どこか満たされないと感じている人も多いのです。

そこで我々は、周囲が「成功」と呼ぶものが必ずしも自分にとっての成功ではないことに気づきました。

そして多くの人が「自分にしかできない仕事をする」「自分らしい生き方で生きる」といったように、自分の潜在能力を最大限発揮させることを「成功」と認識するようになったのです。


 

しかし、ここでまた問題が発生します。

「自分らしさ」とは一体何なのでしょうか?

多くの人が「自分にしかできない仕事をやりたい」「自分らしさを生かせる仕事がしたい」と語りますが、その「自分にしかできない仕事」「自分らしさ」をきちんと理解できているのでしょうか?

「自分は何が好きで、何ができるの」をきちんと認識し、それを仕事に生かしていくのは、ある意味莫大な財産を手にすることより難しいことなのかもしれません。

本書の中で筆者は、「最も多くを理解し、正しくマネジメントをするべき対象は他でもなく自分である」という趣旨の発言をしています。

我々は他人のこととなれば、冷静に客観的な視点で観察ができるのかもしれませんが、自分のこととなると意外にも十分な理解はできていないものです。

本書を通して、「”自分”とは何か?」について考え、タイトルにもある通り、「自分を知る」ことを目指します。

感想

上にも書きた通り、最近では「財産や地位が全てではない。自分がやりたいことをやりなさい。」というアドバイスがなされることが多いです。

これに関してはまさにその通りだと思います。

しかし、私も含めて特に若い人の間で問題となっているのが、「好きなことがない」「やりたいことがない」ということです。

つまり、「やりたいことをやれ」と言われても、「そう言われても…」「そんなのないし…」という反応で終わってしまいます。

ここで、その若い人々を代表して言わせてもらうと、別に「好きなこと」「やりたいこと」がないわけではないのです。

しかし、その実現可能性や周囲の人々の期待を考えると、なかなか一歩踏み出せないというのが実際のところだと思います。


 

そのなかなか踏み出せない最初の一歩を後押しするために、本書では「メンタルモデル」というものを紹介していました。

「メンタルモデル」の例は次の通りです。

  • 仮にあなたがあと一年しか生きられないとしたら、何をして過ごしますか?その結論から、あなたが好きなことは何で、やりたいことは何だと思いますか?
  • 仮にあなたにありあまるほどお金があるとしたら、どんな仕事やキャリアを追い求めると思いますか?
  • 将来的に成功することがわかっていたら、今どんな仕事を探すと思いますか?
  • 子どもや孫に、仕事でどんなことを成し遂げたと話したいですか?あなたのキャリアについて、どう説明しますか?
  • 第三者として自分にアドバイスするとしたら、キャリア選択について何と言いますか?

これらの問いはいずれも、実現可能性の低さや周囲からの期待を取り除き、自分が本当に望んでいるもの集中させてくれます。

以前に、「明日死ぬとしたら生き方が変わるのか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なのか?」という問いを目にしたことがあります。

これは極端な話かもしれませんが、いくつかの不運が重なれば、我々は誰しも明日死んでしまうことさえあるのです。

「今は忙しい」「後で時間ができたら」と言っていたら、結局は死ぬまでやろうとしていたことはできないかもしれません。

ありきたりな感想ですが、日々、後悔しない生き方をしなければならないと感じました。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

大変面白い内容でした。

「最も多くを理解し、正しくマネジメントをするべき対象は他でもなく自分である」という趣旨の発言に対してはまさにその通りだと感じました。

「自分の好きなことは何だろうか?」「自分らしさとは何だろうか?」とお悩みの人に是非おすすめします。

こんな人におすすめ

  • 「好きなことがない、やりたいことがない」と悩んでいる人
  • 「自分にとっての『成功』とは何か考えたい」という人
  • 「『自分』とは何なのか真剣に考えたい」という人

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