第122回 高山直『EQ こころの鍛え』

高山直『EQ こころの鍛え』

皆様、こんにちは。本日は高山直『EQ こころの鍛え』(東洋経済新報社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

 本書では、われわれの現在の理論にしたがって、EQの四つの能力とは何かを伝えるためには彼らが考案した方法が、数多く紹介されています。さらに、どうしたらそれぞれの能力に対する理解とスキルを高めることができるかについて、示唆やアイデアを与えてくれます。こうした方法が、日常生活や職場で役立つものであることを、実感していただけたらと思います。

第122回 高山直『EQ こころの鍛え』

「EQ」とは日本語では「心の知能指数」と訳され、文字どおり心の知能を測定する指標のことです。

ここで言う「心の知能」とは、「自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能」を指します。

かつて、ビジネスで成功を収めるためには、何よりもIQ(知能指数)が大切であるとされてきました。それによって、学歴差別主義の風潮が生まれたといっても良いでしょう。

しかし、時を重ねるにつれて、一流大学を卒業した人間が必ずしもビジネスで成功を納めているわけではないことが分かってきました。

ある研究によると、どうやらビジネスにおける成功にはIQと同等かそれ以上に、EQが重要であることが判明しました。

つまり、自己や他人の感情をきちんと知覚し、感情を適切にコントールすることができる能力が、あらゆるビジネスシーンで不可欠なのです。

皆様の周りにも、いわゆる「空気が読めない」と言う人や、それに伴って「仕事はできるが、一緒に仕事をしたくない」といった人がいるのではないでしょうか?

それが典型的なEQの低い人間です。

EQの低い人間は、自分の感情をコントロールできず思うような成果があげられないばかりか、その影響は周囲にも及び組織全体の士気を下げてしまうことすらあります。

「空気が読めない」人がリーダーになると苦労するのはそのためです。

しかし、幸いなことにこのEQは、その程度に差はあれ、誰しもが備えている能力です。そして、訓練によって鍛えることが可能だと筆者は語ります。

どれだけ社会が変化しようと、われわれ人間は良くも悪くも感情的な生き物です。本書では、自己や相手の感情をきちんと理解し、それら適切にコントロールする方法を学びます。

感想

「自分の感情をコントロールするためには、何よりもまず自分の感情をきちんと知覚する必要がある」という内容がありました。

自分の感情を知覚するわかりやすい方法として、「感情を言葉にしてみる」と言うものがあったのですが、これが意外にも難しかったです。

「自分の感情ぐらいちゃんと分かっている」と思っていたのですが、いざ言葉にしようとするとなかなかできません。

というのも、そもそも感情を表す言葉をそれほど知らないということに気づかされました。

「楽しい」「嬉しい」「怖い」「怒っている」などの言葉はすぐに出てくると思いますが、それ以上の表現を見つけようとすると意外に難しいです。

実際には、他にも「幸せだ」「満足」「怯えている」「イライラしている」「辛い」「苦しい」「虚しい」「唖然」などなど、感情を表す言葉などいくらでもあるのにです。

また、感情というものは一度に複数湧いてくるものだということにも気づきました。

例えば、今私はこのブログ記事を執筆中ですが、今の感情としては、執筆活動を楽しんでいるという幸せな感情と、急いで記事を書き終え、別の用事に向かわなけれなならないという焦りの感情があります。

このように、一見真逆にも見える感情同士が同居することもあるのです。

こうして考えてみると、われわれは意外にも自分で感情でさえきちんと認識できていないことに気づきます。自分の感情を認識できなければ、もちろん自分の感情をコントロールすることはできないでしょう。

「感情的に動いてしまって失敗した…」という話はよく聞きますが、それは感情をコントロールできないという以前に、感情的になっている自己を認識できていないために起こることなのかもしれません。

普段の生活から、自分のことを客観的に認識し、感情を正確に認識する練習を重ねなければならないと感じました。そうすれば、次は自分の感情がコントロールできるようになり、あらゆることがスムーズに進められるのかもしれません。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

EQに関する説明の部分は非常に興味深い内容で、参考になりました。

本書では、EQを鍛える方法として計66のテクニックが紹介されているのですが、それらも非常に具体的で、すぐに実践できるものばかりです。しかし、あえて言えば、それらのいずれも言ってしまえば当たり前のような内容で、特別に新しい知識を得られるわけではありませんでした。

こんな人におすすめ

  • 「EQ(心の知能指数)について学びたい」という人
  • 「感情的になって失敗してしまうケースが多い」という人
  • 「頭の回転は早いと言われるが、仕事ではなかなか結果が出せない」という人

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