第114回 シム・レーヤー/トニー・シュワルツ『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術 』

シム・レーヤー/トニー・シュワルツ『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術 』

皆様、こんにちは。本日は、シム・レーヤー/トニー・シュワルツ『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術 』(CCCメディアハウス)をご紹介したいと思います。

内容紹介

一日は二十四時間と決まっているが、使えるエネルギーの量と質に決まりはない。エネルギーは人とにとって最も大切な資源だ、自分のエネルギー状態を自分で積極的にコントロールできるようになれば、人はより前向きに、より生産的になれる。エネルギー状態の悪さを他人のせいにしたり、周囲の環境のせいにしていいると、エネルギー状態はどんどん悪くなり、いよいよ実力を発揮できなくなる。

シム・レーヤー/トニー・シュワルツ『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術 』

現代のビジネスマンは何かと多忙を極める生活を強いられています。毎日やらなければならない仕事が山積みで、残業続きの人も多いはずです。

またそれを解決すべく、様々なシステム手帳やToDoリストを活用して、時間を効率的に使う工夫をしている人も多いはずです。

しかし、「時間を効率的に使えたとしても、やるべき仕事に十分なエネルギーを注ぎこめるとはかぎらない」、筆者はそのように語ります。

つまり、パフォーマンスを引き出す鍵は「時間」ではなく、「エネルギー」にあるというのです。

どれだけ時間をかけたかはではなく、どれだけエネルギーを注ぎこめたかで仕事の成果は変化するのです。そのため、多忙を極めるビジネスマンに必要なのは、より多い時間でも、効率的な時間の使い方でもなく、「エネルギーの管理術」だと筆者は主張します。

そもそも、筆者がエネルギーの重要性を初めて学んだのは、スポーツの世界からだったそうです。

技術的には人並外れた能力を持つ選手たちが、なぜか試合になると100%の力を発揮できずにいます。それはまさに、「エネルギーを最も効果的に管理するにはどうすればいいか」を知らなかったためです。

そこで、筆者たちがエネルギー管理術についてアドバイスをすると、それをきっかけに多くの選手が世界の舞台で活躍していったと聞きます。

そして、プロのアスリートにとってエネルギー管理術が重要だった以上に、ビジネスマンいもエネルギー管理術は重要です。

なぜなら、ビジネスマンはアスリートよりも過酷な戦いを強いられていると言えるからです。アスリートはほとんどの時間をトレーニングにあてますが、ビジネスマンは毎日が本番です。また、アスリートは毎年シーズンオフがありますが、ビジネスマンに休暇はほとんどありません。さらに、アスリートの場合1試合は長くても数時間ですが、ビジネスマンは一日に十時間ほどの労働を強いられることもあります。

こうした、過酷な戦いを勝ち抜くためにも効果的な「エネルギー管理術」を学びます。

感想

本書では、エネルギー管理術の理論的な話に続き、より実践的な「変わるための3つのステップ」というものが説明されていました。

その内容は、「目標を設定する」「真実と向き合う」「行動を起こす」なのですが、私はこの中で、特に「目標を設定する」の解説が印象的だと感じました。

「目標を設定する」という教え自体は、全く新しいものではなく、この手の自己啓発本ではほとんど言い古された言葉です。そこで、本書ではさらに一歩踏み込んで、目標をより強固にするために必要なことを説明しています。

目標は、次の3つの変化を起こす時、より強固になります。

  1. 目標の理由がネガティブなものからポジティブなものへと変化するとき
  2. 目標が付帯的なものから本質的なものへと変化するとき
  3. 目標が自分に対するものから他者に対するものへと変化するとき

個人的には、特に2つの目の変化が重要だと感じます。

我々が目標を立てる場合の動機付けとして最も多いのが、「自分が十分に持っていないと思うものを、もっと持ちたい」という感情です。

その対象は、お金、地位、名誉、権力、さらには愛など様々でしょうが、ある活動の結果得られるモノを求めて行動します。これは、いずれも付帯的な目標と言えます。

一方で、本質的な目標とは、「ある活動そのものがもたらしてくれる満足感に価値を見出し、純粋にその活動をしたい」と思いから生じるものです。

つまり本書が述べることは、お金などの付帯的な報酬を求めて行動する場合と、ある活動自体を目的に行動する場合では、後者の方が喜びの度合いやパフォーマンスが高いというのです。

周りを見ても、また自分を見ても、我々の目標の多くは付帯的なものにとどまっていると感じます。

もっと具体気に言えば、多くの人がお金のために必死になっている場合が多いです。しかし、本書の示すところによると、その目標では動機付けが十分ではなく、持続力もパフォーマンスも十分なものにはなりません。

そして何より、最近の数々の研究で所得の多さと幸福度が必ずしも比例しないことが示されています。

人生の幸福度という観点からも、付帯的な目標より本質的な目標を掲げて生きるべきと言えるでしょう。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「すぐれたパフォーマンスを引き出す鍵は『時間』ではなく、『エネルギー』にある」という主張はとても興味深いもので、実際に本書の内容も学ぶところが多かったです。

効率的な時間の使いたかを学ぶための様々な「時間術」の書籍は世に溢れていますが、「エネルギー管理術」の書籍はほとんど見かけません。仕事のパフォーマンスを上げたいという方にはぜひおすすめします。

 

こんな人におすすめ

  • 「仕事の生産性を向上させたい」という人
  • 「夢や目標を実現させ、自分を変えたい」という人
  • 「毎日ストレスにさらされた生活を送っている」という人

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