第92回 谷口貴彦『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』

谷口貴彦『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』

皆様、こんにちは。本日は、谷口貴彦『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』(プレジデント社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

本来の目標とは、作業を消化することではなく、効果的に行動したり、行動から学習したりするための指標です。目標を、目的やゴールに対する通過点や到達点だと考えれば、そのプロセスで自分に問いかける質問は、「今日、僕は目標に向けてどんなことをやっただろうか?」とか「もっと効果的に進むためには、どうすればいいだろうか?」という開かれた質問になるのではないでしょうか。これこそが重要なのです。開かれた質問から、人はいろいろな発見をしたり、思わぬ気づきを得たり、発展的思考ができるようになるのです。

 

谷口貴彦『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』

「目標を持ちなさい」「目標に向かって努力しなさい」など、我々は親や教師から、目標の重要性を強調されて育ってきました。

しかし、当初想定していたように目標を達成できるケースはそれほど多くはありません。むしろ、ほとんどの場合、目標の達成は失敗に終わると言ってもいいでしょう。

そのためか、いつしか「もっと現実的な目標を持ちなさい」「そんなのでは将来食べていけないから、別の目標を持ちなさい」などのように、暗黙のうちに実現可能性を考慮してしまい、多くの人は目標を語らず、もっと悪い場合は、目標を持つことさえなくなります

「最近の若いのは、夢や目標を持っていない」などと言われますが、それは、「目標」という言葉を聞くと、実現することなく終わったかつての目標や、目標を実現させるためのつらい努力を連想するからではないでしょうか。

本書で筆者が語るのは、タイトルにもある通り、誰もが「目標の達人」になれる方法です。

筆者曰く、多くの人が「目標」という言葉の意味を正確に理解できていないのです。

なんとなく理解しているつもりだった「目標」の正確な意味とは何なのか?また、実際に目標をどのように実現させていくのかについて学びます。

感想

本書を読んで、まず認識を改めさせられたのは「目的」と「目標」の違いについてです。

日常会話ではほとんど同じような意味として使ってしまう言葉ですが、これらにはどうやら決定的な違いが合うようです。

まず、「目的」とは「成し遂げようと目指す事柄」です。

一方、「目標」とは「目的を達成するために設けた目立て」であると、本書では述べられていました。

つまり、実現させたい目的がまずあって、それを実現するために目標を定め、行動するのです。しかし、多くの場合、いつしか目的が忘れられ、目標だけが一人歩きしてしまっているため、目標を掲げても何となくやる気が出ないのです。

例えば、英会話をマスターしたと考えている人を考えてみます。

英会話をマスターすることで達成される目的は、「英語を自由に使って、世界中の人とコミュニケーションが可能になり、より多くの人とふれあいたい」といったものでしょう。

つまり、「英会話をマスターする」というのも目的を達成するための目標ということになります。

「英会話をマスターする」という目標だけでは、あまりにも漠然としているので、多くの場合、より具体的な小目標を設定します。「毎日、海外ドラマを見る」「1週間に単語を100個覚える」「TOEICで○○点を取る」などでしょうか。

目標を掲げて数日の間は頑張れるのでしょうが、いつしか「毎日、海外ドラマを”見なければならない”」「1週間に単語を100個”覚えなければならない”」「TOEICで○○点”取らなければならない”」のように目標に対し義務感を感じるようになり、そのまま挫折します。

これは、まさに「目的」を忘れ、「目標」だけが一人歩きしている状態ではないでしょうか?

「目標」とは「目的」を達成するための1つの手段に過ぎなかったはずが、いつしか義務感を感じやる気がなくなってしまっているのです。

我々はどうしても、「一度立てた目標は達成しなければならない」という固定概念にとらわれてしまいます。「目標」とはそもそも手段なのですから、「目的」さえ諦めなければ手段は諦めても構わないはずなのにです。

「目的」はその性質上、現実離れした理想になりがちです。「他人に知られたら恥ずかしい」という思いから、思い返したり、ましてや口にすることは多くないでしょう。

しかし、本書を読んで、私自身、「目的」をもっと重視すべきだと感じました。「そもそも何のために頑張っているのか」を忘れてしまっては、やる気が出ないのも当然ですね。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「目標」「目的」「夢」「ゴール」「ビジョン」、普段何気なく使っている言葉ですが、意外にもその意味をきちんと理解していないことに気づかされました。

36歳住宅メーカー営業部の主人公が、老紳士から「目標の達人」になるべく教えを請うという小説形式で描かれているため大変読みやすい点を高評価です。

 

こんな人におすすめ

  • 「夢や目標を実現させたい」という人
  • 「夢や目標を実現させようとしてきたが、何度も挫折してきた」という人
  • 「効果的な目標の定め方を知りたい」という人

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