第77回 大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』

大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』

皆様、こんにちは。本日は、大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をご紹介したいと思います。

内容紹介

本書のタイトルは『コンサル一年目が学ぶこと』ですが、その内容はコンサルに限らず社会人が身につけるべき考え方やスキルを紹介したものです。

では、なぜわざわざ「コンサルが」と付けるのか?

本文中でも述べられていますが、コンサルティング会社に勤める人のほとんどは将来的に自立をし、経営者となることを考えているそうです。入社してから定年まで勤め上げるということはほぼありません。

そして、彼らは自立後も結果を出し続け、第一線で活躍することが多いのですが、どうやらそれはコンサル時代に身につけた仕事力に起因しているようなのです。

つまり、コンサルティングという業務は職種を問わず、広く活躍できる、普遍的な仕事力を育むのではないかと筆者は主張します。

そこで、各界で活躍する元コンサルタントの方を取材を行い、筆者の解説を加える形で

  • 職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
  • 社会人一年目で学んだ時の基礎的なレベルから

大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』「はじめに」より

学べる内容となっています。

第1章から第4章までの構成で、それぞれの章では「話す技術」「思考術」「デスクワーク術」「ビジネスマインド」について解説しています。

小手先だけのテクニックではない、本質的で普遍的な仕事力について学びます。

 

感想

本書では社会人一年目で身につけるべきスキルを計30個紹介していました。

その中でも印象的だったのが、「数字というファクトで語る」という技術です。

意見は封殺されることがありますが、事実は封殺しようがありません。

大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』「第1章 コンサル流話す技術」より

よく「会議で発言しない人の価値はゼロ」といった言葉を見聞きすることがあります。これに関しては、まさにその通りで、出席している以上は意見を述べるべきだと思うのですが、現実はそう簡単ではありません

特に1年目の新人ともなれば、何か意見を述べたところで、仮にそれが正しくても、年配の上司を納得させられることは少ないでしょう。かつてほどではないですが、今なお、日本企業に年功序列的な制度が残っているのは事実でしょう。これが、良いか悪いかの議論は別として、やはり新人が、特に年配の上司に意見するというのは容易ではありません

それでは、そんな状況でも上司を納得させるにはどうすべきか?

それに対して筆者の大石氏は、上で述べたように「数字というファクトで語る」という答えを与えています。

「数字」というのは単なる意見ではなく、「事実」ですから、誰が発言しようとそれを歪めて認識するわけにはいきません。残念ながら意見を封殺されてしまうことも多い新人こそ、この「数字」を武器に発言すべきだというのです。

「○○は非効率だと思います。改善すべきです。」とただ単に意見を述べただけでは説得力がありませんし、さらにこれが新人社員の発言ともなれば、誰も聞く耳を持たないでしょう。

しかし、「○○は非効率だと思います。利益率がわずか××%なので、なにか改善策を取るか、事業の撤退も視野に入れるべきではないでしょうか。」という発言にすれば、数字という客観的な事実が加わった分、いくらかましな発言になるでしょう。

改めて考えてみると、「数字」というのは非常に客観的で絶対的な評価と言えます。

主観的な感情に頼らず、客観的なデータに基づいて発言することの重要性を学びました。言葉で言うほど簡単な技術ではないでしょうが、ぜひ身につけていきたいものです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

社会人として身につけるべきスキルをわかりやすく解説してくれる本でした。これから社会人になられる方にはもちろんおすすめしますが、すでに社会人として働いている方も、自分が本書のスキルをどれほど会得しているかの確認として読むのもおすすめです。

コンサルティングという激務をこなす人がどのように考え、どのように行動しているのかを知ることができる優れた書籍だと感じました。

 

こんな人におすすめ

  • 「社会人として身につけるべきスキルを知りたい」という人
  • 「将来的にも役立つ普遍的な仕事力を身につけたい」という人
  • 「コンサルティング業に興味がある」という人

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