第72回 鈴木義幸『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』

鈴木義幸『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』

皆様、こんにちは。本日は、鈴木義幸『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』(日本実業出版社)をご紹介したいと思います。

内容紹介

「子供(部下)は褒めて育てろ」

古くから言われている教育の原理です。

人間は古くから他人との協力関係を気付きながら生き延びてきました。自然界においては他人との協力なしでは生きていけません。仲間に認めてもらえず孤立してしまうことは、そのまま「死」を表すことになるのです。

つまり、我々は本能的に他者からの承認を欲しています。「承認欲求」という言葉は最近ではよく耳にするようになったでしょうか?

「子供(部下)は褒めて育てろ」と言われるのもその承認欲求を満たすためです。

もしあなたが管理職などの役職に就き、上に立つ人間なら、次のような悩みを抱えてはいないでしょうか?

  • 部下が思うように動いてくれない
  • チームのモチベーションが上がらない
  • なんとなく職場の雰囲気が暗い

かつては「上司」といういわば絶対的な「権力」によって、無理やりにでも部下を動かすことはできたかもしれません。

しかし、「最近の若いのは…」という言葉をよく聞くように、「権力」だけでは必ずしも人を動かせなくなってきています。これが良いことか悪いことかの議論はともかく、とにかく時代は変わっているのです。

相手の承認欲求を満たして、人を動かす方法を、コーチングのプロの解説とともに学びます。

 

感想

私も「ほめる」という行為の重要性はなんとなく認識していたのですが、「ほめる」という行為が必ずしも良い結果を生み出さない例を知っていました。

例えば、自分よりも年配の部下を持つ人の場合を考えてはどうでしょうか。その人に対し、「よくやった、すごいぞ!」と言ったとしても、褒められた側とすれば「お前にそんなこと言われたくない。」ときっと思うでしょう。

年配の部下というのは限られた例であるとしても、同僚に対して「よくやった、すごいぞ!」と言えば、どこかいい顔をされません。

理由は簡単です。「ほめる」という行為には、ほめる側が「上」で、ほめられる側が「下」という上下関係が成り立ってしまっているからです。

そこで、本書ではたんに「ほめる」だけでない「アクノレッジメント」という技術が紹介されていました。

「アクノレッジメント」とは単に相手をほめるだけではなく、相談する、仕事を任せるなどの行為を通じて「君を大切にしている」「メンバーの一員として認めている」ということを伝えることです。

本書でも紹介されていましたが、仕事上で最もモチベーションが上がるときとして挙げられていたのが、ずばり「仕事を任されたとき」です。たしかに、新しいプロジェクトや事業の責任者になれば、自ずとやる気は湧いてきますし、貢献感が持てます

また、あえて部下に「相談する」という行為もよく考えれば効果的な気がします。上司というのはどこか接しづらく、近寄りがたい雰囲気だという場合も少なくないでしょう。

そんな上司に「○○という企画は、今後どうすべきだと思う?」と聞かれれば、自分の意見が求められ、ひいては自分が必要とされているという承認欲求が持てるはずです。

 

本書を読んで感じたことは、「人を動かす」には何よりも人の承認欲求を意識すべきだとということです。もっと簡単に言えば「相手を大切にする」気持ちが重要です。

私は特に人の上に立つ人間ではありませんが、将来そのような立場の人間になったときには、ぜひ実践してみたい知識です。

また、現在そのような立場におられる方にはぜひ実践していただきたいと思います。

 

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

「最近の若いのは…」という言葉が言い表すように、効果的に人を動かす方法は時代とともに変化しているのだと気付きました。かつては、「上司」といった「権力」で無理やりに従えることもできましたが、今それをやろうものなら、部下を会社を辞めてしまうでしょう。

これが良いか悪いかはともかく、とりあえず時代は変わっているのです。相手を承認し、相手の重要性を認めることで、人を動かす。そうしたいわば現代式の「人を動かす」方法を学べる良い本です。

こんな人におすすめ

  • 「効果的に人を動かす術を知りたい」という人
  • 「部下が思うように動いてくれない」とお悩みの上司
  • 「子供がいうことを聞いてくれない」とお悩みの親御さん

人気ブログランキングに参加中です。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です