第64回 渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』

渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』

皆様、こんにちは。本日は、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬社文庫)をご紹介したいと思います。

内容紹介

本書が出版されたのは5年前、2012年のことです。

「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。」と説く本書は、多くの悩める人々の心を癒し、ベストセラーとなりました。今なお、書店で見かけることは多いと思います。

その『置かれた場所で咲きなさい』の文庫版が満を持して発売されたました!

内容紹介に話を戻しますと、本書は先にも述べた通り、「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。」と、今ある環境の中で自分らしく生きるのことの大切さを語っています。

どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。

 

境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。「現在」というかけがえのない時間を精一杯いきよう。

現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。

悩み疲れる前に、別の視点から考えてみよう。見方が変われば、たとえ悩みは消えなくても、勇気が芽生える。

渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』

など、「今ある環境に不平や不満を語るのではなく、その環境の中で自分らしく明るく振舞うことはできないか?」と考えさせられる内容が続きます。

我々はどうしても、「○○があれば」「もし〜でありさえすれば」などのように、現実から目をそらし、居心地の良い妄想の世界に逃げることもしばしばです。

「置かれた場所で咲く」ことの大切さと素晴らしさを学べます。

感想

相手を生かすぬくもりのある言葉を使える自分でありたい。

 

言葉ほど恐ろしいものはない。使い方を間違えれば凶器にもなる。言葉を無機質なものにしてはいけない。

渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』

これは言い古された表現ですが、「言葉は刃物」です。使い方を誤れば、それは瞬時に人を傷つける凶器になってしまいます。

フランスのことわざに「言葉の一撃は槍の一撃よりももっと鋭い」というものがあります。

また、フィンランドの女流作家フレデリカ・ブレーメルは、その著作『家庭』なかで次のようなことを述べていました。

神は言葉が持つ破壊的な力から私たちを守っていてくださる!

鋭い刃物よりも胸を深く切り裂く言葉がある。一生胸に突き刺さったまま忘れられない言葉がある。

言葉が鋭い凶器に変わってしまう恐ろしさは、このように様々な形で表されています。

冷血な言葉は一瞬で人を傷つけます。そう言われれば、あなたにも思い当たることがあるでしょうか。人は日常のさりげないところで、傷つける側にも傷つけられる側にもなてしまうのです。

しかし、一方で、ぬくもりのある言葉が人に力を与えてくれることもまた事実です。

そして、これもまた、日常のさりげないところでできます。

コンビニ店員に商品の袋詰めをしてもらって「ありがとう」という声をかけているでしょうか?飲食店を出るときは店員に「ごちそうさま」」と伝えているでしょうか?

「給料をもらってやっているのだから当たり前だ。そんなこと言う必要はない。」という反論もわからなくはありません。

しかし、やはり「ありがとう」と言われればうれしいものです。

「自分は人のために働くことができているんだ。がんばろう!」という気持ちに、多少ですが必ずなるはずです。

たった一言「ありがとう」「ごちそうさま」と伝えるだけで、人に元気を与えられるならぜひそうしたいものです。

また、日頃からそうしたぬくもりのある言葉は使える人間でありたいです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

今ある境遇から目をそらさず、そのなかで自分らしく生きることの大切さを学びました。

1つの見出しに対して、短いエピソードが添えられ、まとめがあるという形式で、大変わかりやすく読みやすいです。

ただ、筆者が修道者ということもあり、キリスト教的な宗教観があります。これに対する感じ方は個人によって様々ですが、個人的にはあまり好ましくありませんでした。

こんな人におすすめ

  • 「こんなはずじゃなかった」と現実から目をそらそうとしている人
  • 「もし○○だったら…」と反実的な妄想に逃げてしまう人
  • 「誠実で思いやりのある人間になりたい!」という人

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