第62回 稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』

稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』

皆様、こんにちは。本日は、稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』(サンマーク出版)をご紹介したいと思います。

内容紹介

現代は、混迷を極め、先行きの見えない「不安の時代」であるとよく言われます。

衣食住に困ることはほとんどなく、物質的な豊かさで言えば、かつてないほどに満足しているはずです。

しかし、物質的に満たされながらも、どこか満足できない自由でありながらも、どこか閉塞感を感じる。そんなふうに感じている方は意外にも多いのではないでしょうか?

それはなぜか?

筆者の稲盛和夫氏は、その理由を、「多くの人が生きる意味や価値を見いだせず、人生の指針を見失っているからだ。」と語ります。

また、同時に、そのような時代で最も必要とされることは、「人間は何のために生きるのか」という根本的な問いであると、稲盛氏は主張します。

つまり、「生き方」について今真剣に考えてみるということです。

「『生き方」について」考える」などと聞くと崇高で気難しい哲学のようなものをイメージしがちですが、そうではありません。「嘘をつかない」「人に迷惑をかけない」「正直であれ」「欲張ってはいけない」「自分の事ばかりを考えてはならない」などといった人間として守るべき最低限の規範をきちんと守り抜くことです。

小学校の道徳で習うような当たり前のことですが、当たり前だからこそ、我々はに日の生活の中で、この人間として守るべき規範を忘れがちです。

「自分さえ幸せになれれば」「他人、時には仲間を蹴落としてでも自分が勝つ」。普段からそのように考えてはいないでしょうか?

混迷を極める現代を生き抜くために、今こそ人間として正しい「生き方」を学びます。

 

感想

本書を読んでまず印象的だったのが、筆者の稲盛氏が徹底した「利他」の精神を持っていることです。

本題とは少し外れますが、筆者の稲盛氏について少しご紹介します。

稲盛和夫(いなもり・かずお)

1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。

59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より最高顧問。また、84年に第二電電(現・ KDDI)を設立、会長に就任。

稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』

今でも大企業として数えられる京セラKDDIを設立したという、非常に華々しい経歴の持ち主です。

しかし、経営者として弱肉強食のビジネス界にいる稲盛氏が「利他」の精神を掲げるというのも、なんだか不自然な感じがするのではないでしょうか?

稲盛氏は「利」や「欲」に関して次のようなことを述べていました。

利を求める心は事業や人間活動の原動力となるものです。ですから、だれしも儲けたいという「欲」はあってもいい。しかしその欲を利己の範囲にのみとどまらせてはなりません。人にもよかれという「大欲」をもって公益を図ること。その利他の精神がめぐりめぐって自分にも利をもたらし、またその利を大きく広げるものです。

稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』(利他の心で生きる)

どうやら「人によかれ」の精神が重要なようです。

たしかに、今日セラやKDDIという企業はいずれも我々の生活を大変便利にしてくれました。自らが儲けを出そうとする以上に、人々の生活をより良くしようと努めた結果、日本でも屈指の大企業へと成長したのでしょうか。

我々はこの「利他」の精神を日々の生活で忘れがちだと感じます。かつてないほどの成果主義、競争主義の時代だからなのでしょうが、「自分さえよければ」とどこかで思ってしまいます。

本来は仲間内で共有すべき情報や資源を独り占めしようとしたり、他人の成功を喜べないばかりか、むしろ他人の失敗を望んでいたりしないでしょうか?

単なる利己的な「欲」ではなく、稲盛氏の語る「大欲」を持って、「人にもよかれ」「世のため人のため」の精神を持って生きていきたいものです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

人間としての「生き方」をもう一度きちんと考えるべきだと感じました。稲盛氏が華々しい成功をおさめた影には、人間としての高い「徳」があったのだと知り、それと比べて自分がいかに小さな人間かも痛感させられました。

「自分は何のために生きるのか?」そう感じている方、また、それを真剣に考えてみたいという方にぜひおすすめします。

こんな人におすすめ

  • 「自分は何のために生きるのか」を考えたいという人
  • 稲盛和夫氏の精神を知りたいという人

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