第47回 アンソニー・ロビンズ『人生を変えた贈り物』

アンソニー・ロビンズ『人生を変えた贈り物』

皆様、こんにちは。本日は、アンソニー・ロビンズ『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』(成甲書房)をご紹介したいと思います。

内容紹介

筆者のアンソニー・ロビンズは若いころ、まさに失意のどん底にいました。肥満体型・金欠・恋人なし。しかし、そんな彼が今では自己啓発界のカリスマコーチとされ、各国の王侯貴族や大企業の経営者、さらにはアメリカ大統領のコーチングを行うほどです。

まさに逆転の人生。彼はいかにしてそのような偉業を成し遂げたのでしょうか?

彼は、彼自身に特別な才能はなく、このような変化は誰でも起こせると言います。私たちは、人生を劇的に変化させる力を持っていながら、普段はそれを眠らせてしまっているのです。

しかし、このような内容はこの手の自己啓発本では言い古されていることでしょう。本書が他の自己啓発本と決定的に異なる点として、次のような言葉が挙げられていました。

ポジティブ思考だけでは人生は変わらない

ポジティブ思考はモチベーションの出発点としては有効ですが、それを継続させることは難しいです。それはつまり、ある習慣や行動が長続きせず、結局変われないことを意味します。

本書では、「どうすれば行動を変えられるのか?」さらに、「どうすればその変化を持続させられるのか?」ということを計11のレッスンに分けて説明しています。

感想

筆者のアンソニー・ロビンズの著作は、第46回 アンソニー・ロビンズ『一瞬で自分を変える法』でもご紹介しました。自己啓発界のスーパースターと言われるだけあって「なるほどなあ」と思わされることが非常に多いです。

本書では特に「求める現実にフォーカスを合わせる」という部分が大変印象に残っています。これはよく言われる言い方だと「人は自分のなりたいと思った自分になる」という感じです。皆様も、この趣旨の発言を耳にしたことがあるでしょうか?

しかし、この主張に対してはかなりの反論があるのも事実です。例えば、貧乏な生活を強いられている人は、以前から「自分は貧乏になるんだ!お金を持たないことこそが至高!」などと思っていたでしょうか?そんなことは決してないはずです。むしろ「自分は将来お金持ちになりたい!欲しいものはなんでも手に入れて幸せになりたいんだ!」と思っていたはずです。

この場合、「お金持ちになりたい!」と思っていたはずなのに、現実は真逆です。こうした状況が珍しくない、いや、それどころか大多数なため、「人は自分のなりたいと思った自分になる」という主張には反論が多いです。かくいう私も、この主張にも同意しかねていました。

 

しかし、本書を読むとその主張も少しは納得できました。筆者の面白い経験が書かれていたので、少しご紹介します。

カーレース好きの筆者が、ドライビングスクールでスリップからの脱出方法を学ぶレッスンを受けていた時のことです。教官からは「スリップしたら、自分の行きたい方向へ意識を向けなさい」とあらかじめ指導されていました。しかし、それを重々承知だったはずの筆者は実際にスリップした時、あろうことかに目を向けてしまいました。

これが、人間の本質です。実際にスリップしてしまうと、人間は自分が一番恐れるもの、つまり壁に意識を集中してしまうのです。これはさらに一般化して筆者は次のように述べています。

目にするものは数限りなくあるのに、多くの人々は、つい嫌なこと、自分でコントロールできないことに気をとられてしまうのだ。

上で挙げた「お金持ちになりたい!」という人の例で言うと、表面上は「お金持ちになりたい!」と思いながらも、心の底では「こんな自分がお金持ちになれるだろうか…」「こんな仕事じゃ…」と思ってしまうのです。

そう考えれば、皮肉にもきちんと「自分のなりたいと思った自分」になっているではありませんか。

問題が起こったら、その解決策にフォーカスを当てる。恐れるものではなく、望むもののある地点に意識を向ける ー これを肝に銘じておこう。わたしも含めて、人は、自分が常に考えていることを経験するのだから。

「お金持ちになりたい!」と思うのであれば、「こんな自分がお金持ちになれるだろうか…」「こんな仕事じゃ…」と思ってしまったら終わりです。心の底でそう思ってしまっていては、それが「自分がなりたいと思っている自分」になるのです。

そうではなくて、「お金持ちになるのはどうすればよいのか?」を常に考えなければならないを筆者は述べているのでしょう。「できない自分」に意識を向けるのでなく、「できる自分になるには?」「できる自分ならどうするか?」にもっと意識を向けるべきということです。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

やはり自己啓発界のカリスマと称されるだけあって内容は非常に参考になります。よく振り返ってみると、目新しいことや難しい内容を語っているわけではありません。ごく基本的な内容でありながら、(もしかすると、ごく基本的な内容であるからこそ?)多くの人の心を動かし、成功へ導いています。

ただ、第46回 アンソニー・ロビンズ『一瞬で自分を変える法』と合わせて読むと内容の被りが結構見られます。逆に言えば、それだけ重要なことを述べているということでしょうか。

こんな人におすすめ

  • 「人生を変えたい」と悩んでいる人
  • ネガティブ思考がやめられないという人
  • 「自分を変えたい」と何度も思ったが、そのたびに挫折してきたという人

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