第44回 枡野俊明『心配事の9割は起こらない』

枡野俊明『心配事の9割は起こらない』

皆様、こんにちは。本日は、枡野俊明『心配事の9割は起こらない 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』(三笠書房)をご紹介したいと思います。

感想

余計な不安や悩みを抱えないように、

他人の価値観に振り回されないように、

無駄なものをそぎ落とし、

限りなくシンプルに生きる。

冒頭で本書の内容を上のように述べています。

たしかに私たちは、もう過ぎてしまった過去の過ちを悔いたり、まだ起こってもいない未来の出来事を過剰に心配したりで、「妄想」「思い込み」とも言える不安や悩みを抱えています。

また、現代はこれまでにないほどの成果主義の時代とも言えます。「他人よりも良い成績を」「自分が勝てれば」と思うあまり、過剰に競争を強いられている時代とも言えます。ともすると、「他人を蹴落としてでも自分が上に立つ」と考えてしまいます。本来はグループ内で共有すべきデータや情報を自分の成績のために独り占めしたり、心の底では他人のミスを期待していたりしないでしょうか?

私も例外なくこのような現代人の特徴を持っていると痛感させられました。本ブログを定期的にお読みになっている方ならお分かりでしょうが、ここで紹介している書籍のほとんどが一言で言えば「どうすれば成功できるか」というテーマとなっています。ここまで40冊あまりそのような本を紹介してきました。それだけ「成功」に関する本を読むということは、私も心の底で「他人よりも良い成績を」と思っています。具体的に言えば、「他人よりも裕福に」「他人よりも充実した仕事に」「他人よりも幸せな家庭を」と思っていたのです。読者の皆様は、私のことをいわゆる「意識高い系」と思われていた方も多いのではないでしょうか?

しかし、本書を読んでがむしゃらに目標に向かって走っていた自分を一度客観視し、立ち止まって考えることができた気がします。

今回は、成果主義や競争主義のなかで、不安や悩みを抱える人たちに参考になるであろう部分を少しご紹介します。

世の中には自分ではどうにもならないことがある

私も含め、現代人の多くはなんらかの目的を持って生きているはずです。それに向け日々努力するわけですが、人生をかけて挑むような目標がすぐに達成できるはずはありません。そのなかで私たちは「こんなにがんばっているのに…」「まだまだ力不足だ…」と感じ、目標が達成できないばかりでなく、感情までもネガティブになり不安や悩みを増大させてしまいます。

「現代人の多く」などという主語にしましたが、上の状況はまさにいまの私の状況です。自分のあまりの力のなさに失望する日々です…

そんな時に「『あるがまま』でいる」という見出しを見つけました。そこに書いてあったのが、上の「世の中には自分ではどうにもならないことがある」という言葉です。

私たちの命ひとつをとっても、どうにもならないことだらけでしょう。

たとえば、心臓の鼓動を自分で止められますか?心臓は勝手に動いてくれていて、自分ではどうすることもできないのです。つまり、命そのものさえ自分の手が及ばないもの、どうにもならないもので成り立っているのです。

どんなに健康に気をつけていても、風邪を引き、病気になる時もあります。また、自分がどんなに注意していても、不慮の事故に巻き込まれたり、災害に遭遇することもあります。

仏教では、「私たちはみずからの力で生きているのではなく、自分を超えた大いなる存在によって生かされている」という考えがあるそうです。このように考える理由は、自分の命さえも自分ではどうにもできないからだそうです。

 

これを見るとなんだか気持ちが楽になった気がしました。そもそも私のような小さな人間が、この大きな世界で何ができるというわけでもないことに気づかされました。また、「自分は実力不足だ」という現実を「あるがまま」に受け止めるべきだと実感しました。自分の力のなさに憤りや焦りを感じても、自分になんらかの力が備わるわけではありません。むしろ、感情をよりネガティブになりネガティブ思考の悪循環に陥ってしまいます。

もちろんそれが、自分の夢や目標を諦めるという意味ではありません。今自分ができることには全力でのぞむのがやはりあるべき姿でしょう。しかし、もしそれで期待していた結果が得られなくても「あるがまま」の自分を受け入れ、そこからまた努力していくべきなのでしょう。

特に私の場合は、人生経験が浅いためか、愚かにも「たいていのことは自分一人でできるはずだ。」と思い込んでしまっていました。しかし、最近になってその思い込みが間違いだったことに気づかされる機会が多いです。何かがうまくいかず、感情がネガティブになったときは、「世の中には自分ではどうにもならないことがある」と言い聞かせることにします。

評価

※個人的な評価をとなります。

総合評価:

上でも述べましたが、現代は過剰なまでの競争を強いられ、しかもそれに勝つことが要求される時代です。しかし、その勝者は全体で見れば圧倒的に少数派でしょう。だからこそ、多くの人が毎日なんらかの不安や悩みを抱えてしまっているのではないでしょうか?そのような競争社会に疲れてしまったという人はぜひご一読ください。自分の抱えていた悩みが実際にはそれほど深刻なものではないことを知り、不安や悩みを溜め込まない考え方を知ることができます。

こんな人におすすめ

  • 仕事、人間関係、家庭などで不安や悩みを抱えているという人
  • 他人と自分を比較し、自分に劣等感を感じてしまうという人
  • 日々の競争に疲れを感じているという人

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