第29回 吉川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』

吉川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』

皆様、こんにちは。本日は、吉川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(大和書房)をご紹介したいと思います。

吉川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』

感想

まず、冒頭に非常に印象的な表現があったのでご紹介します。タイトルにある「人生の主導権を取り戻す」という部分に言及した部分です。

多くの人が会社の時間に起こされている

「朝、何時に起きていますか?」といういう質問をされれば、6時なり7時なり起きている時間を答えると思います。しかし、「なぜ、その時間に起きるのですか?」と質問されると、おそらく「その時間に起きないと会社・学校に間に合わないから。」と多くの人が答えるのではないでしょうか?

なんら不自然さのない答えのように感じますが、筆者曰く、ここに不自然さを感じないこと自体相当問題であるというのです。なぜならば、1日のスタートが非常に受動的になっているからです。さらに悪いことに、受動的に1日をスタートさせていることに気がついてもいません

毎朝、30分早く能動的に起きることで、その後の活動を能動的に行うことができ、ひいては人生の主導権を握ることになると主張しています。

一般に、早起きが良い習慣であるとされるのは、自分の時間が増やせたり、脳がリフレッシュした状態で活動できたりすることが挙げられます。しかし、私自身、早起きによって1日が能動的になるという考えは全くありませんでした。それどころか、私も何かの時間に合わせて”起こされ”、受動的に1日をスタートさせながら、それに気づいてすらいない人間の一人でした。

最近は早起きの習慣が少しずつ身についてきたのですが、この考えを取り入れれば、さらに意欲的に早起きの習慣が身に付けられそうです。

早起きは手段、目的は理想の生活習慣

早起きは数ある習慣の中でも多くの人が身に付けたいと願っている習慣なのでないでしょうか?しかし、早起きの習慣は身につけるのが大変難しいです。その理由は、起床時間とはあらゆる生活習慣が総合的に作用した結果であるためだと筆者は主張しています。「○○をすれば、××をしなければ」すぐに早起きができるというわけではありません。朝起きた直後から、次の朝の起床時間を決める”闘い”が始まっているのです。私自身もこれに関しては理解できるところが多いです。

よって、「なんとなく健康に良さそうだから」程度の動機では、ほぼまちがいなく早起きの習慣はつきません。そこで「早起きは手段、目的は理想の生活習慣」であることを心がけるのが重要だと筆者は語ります。

「早起きをして何をしたいのか?」をしっかり考えることはやはり重要だと思います。どんなに人でも絶対に早起きができないという人はいないと思います。例えば、遠足や旅行など楽しい行事の日は、逆に早すぎるほどに時間に起きてしまうことも珍しくありません。また、交代制の仕事をされている方などで、朝の早い時間帯に出勤しなければならないとなると、少々辛いですが仕事には間に合うはずです。

こうしてみると、ある種の楽しみや強制力がある状態では、意外にも早起きができます。そう考えると、やはり起きてから何をすべきか十分に考えるのは重要です。それも生半可な動機のものではいけません。たとえ早起きをしたとしても、出勤・通学まであと2時間何もすることがなかったら、ほぼ間違いなく2度寝するでしょう。また、早起きし、やるべきことがあったとしもそれが「やりたくないが、やらなくてもいい」程度のことだったら、これも間違いなく2度寝です。

本題とは少々ずれますが、この「やりたくないが、やらなくてもいい」ことへの向き合い方は大変難しいと思います。「やりたくないが、やらなくてもいい」とは人によってもちろん異なりますが、多くの場合、例えば英語や資格試験の勉強、読書などでしょうか。英語ができたり、資格を持っていたりすれば人生が豊かになることは誰でも知っていますが、やろうと思ってすぐにできるようなことではありません。どんな資格でも数十時間の学習は少なくとも必要なはずですし、英語に至っては数百、場合によっては数千時間の学習を要します。高いモチベーションで望める時もありますが、たいていの場合「やりなくない」と思いながら望むではないでしょうか。

しかし、厄介なのはこれらの「やりたくないこと」は別に「やらなくてもいい」ということです。英語の能力や新たな資格がなくても、おそらく今の仕事はできるはずです。それらがなくても今実際に仕事をしているのですから。一方で、例えば、仕事や試験勉強というのは「やりたくないが、やらなければならない」ものです。これに関してはどんなにモチベーションが低くてもある程度はやるでしょう。

長々とまとまりのない文章を書きましたが、結局何が言いたいかというと、「早起きは手段、目的は理想の生活習慣」を実現するには、はじめのうちは朝起きてから「やらなければならないこと」を用意しておくといいとうことです。ある程度の強制力でもって早起きを習慣化し、その後、趣味や読書、新しい分野の勉強などに時間を当てるといいと感じます。さらに、一番重要な仕事が朝に片付いていれば、その後も気分良く過ごせますよね。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

早起きを習慣化したいという人には是非おすすめです!早起きのための具体的な方法が書かれ、それが非常にわかりやすいです。しかし、これだけでは他の類書とそれほど違いがありません。本書の素晴らしいところは、突発的なイベント(急な残業や飲み会)の時にどう対処すべきかを説明しているところです。早起きの本を何冊も読んできましたが、ここに言及しているのは本書だけでした。毎日同じ生活リズムを保つのが難しい現代においては、より「実践的」な早起きの本と言えます。また、「高密度仕事術」と称される時間管理方も大変参考になります。ぜひご一読ください。

こんな人におすすめ

  • 早起きを習慣化したいという人
  • 早起きの習慣化に何度も失敗したという人
  • 残業や飲み会が多く、早起きは習慣化できないと思っている人

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