第10回 久賀谷亮『世界のエリートがやっている 最高の休息法』

久賀谷亮『世界のエリートがやっている 最高の休息法』

皆様、こんにちは。第10回目の本日は、久賀谷亮『世界のエリートがやっている 最高の休息法』(ダイヤモンド社)をご紹介したいとおもいます。

久賀谷亮『世界のエリートがやっている 最高の休息法』

感想

「最高の休息法」というなんとも興味深いタイトルですが、表紙にもあるとおり、脳科学×瞑想によって「脳を休める」という内容になっています。

皆様は、「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

本書はその「マインドフルネス」の具体的なやり方と脳科学的な裏付けを解説するものとなっております。ごく簡単に説明しますと、「マインドフルネス」の起源は原始仏教であるとされており、一般的な定義としては「評価や判断を加えずに、いまここに経験に対して能動的に注意をむけること」です。しかし、本書では「マインドフルネス」を簡単に「脳と心を休ませるための技術群」としています。

これを聞いて皆様はどのように感じられるでしょうか?

私は正直言って「瞑想」というものにあまり良い印象を持っていなかったので、これを聞いてもその効果に信憑性がないと感じてしまいます。特に我々日本人は無宗教信者の人々がほとんどなので、「瞑想」は非科学的・オカルト的な行為と考えてしまいがちです。実際にこの本を読むまでは私もそう思う一人でした。

しかし、本書を読み進めていくごとに「瞑想」に対するそういった印象も誤っている部分が多く、「瞑想」は脳科学的にも裏付けのある行為であることを少しづつ理解しました。

ここから、日常生活にも役立つような知識をご説明できればと思います。

「脳は『何もしない』でも、勝手に疲れていく」

人間は他の動物に比べ、脳が大きく発達し、そのため脳のエネルギー消費が大変多い、という事実は最近よく言われていることなので皆様もご存知かと思います。

少々専門的になりますが、そのエネルギー消費の大半はDMD(デフォルト・モード・ネットワーク)と言われる脳回路に使われているそうです。本書では、DMNを「脳が意識的な活動をしていないときに働くベースライン活動」つまり「自動車のアイドリング」のようなものであると説明しています。

そして、驚くことに、DMNは脳の消費エネルギーの60%~80%を占めるそうです。

つまり、このDMNの活動を能動的に抑えなければ、どんなにダラダラと過ごしたとしても脳は大量のエネルギーを消費し、疲れは溜まっていく一方です。

そして、そのDMNの活動を能動的に抑える方法こそが「マインドフルネス」になります。

以上の部分が、「マンドフルネス」が重要な理由です。

こうしてみると、我々が単に「疲れ」と感じているものには身体の疲れ脳の疲れの2種類があり、それぞれを全く別のものと考える必要がありそうです。

これに関しては、私も納得できることがあります。

基本的に私は、平日の日中は学校に行き、夕方以降はバイトに行くと生活を送っています。平日は毎日学校とバイトがある生活は、今の私にとってはそこそこきついです。(社会人の方から見れば、その程度で忙しいというのは甘えていると見えるかもしれませんが…)そうなると、土日の二日間は平日の疲れを取るために十分な時間を取れる日ではあるのですが、結局なんとなく疲れがとれないという結果でまた月曜日を迎えてしまいます。

休みの日は、家でゆっくりと過ごす、気分転換に買い物に出かける、友人と遊ぶなど、平日はできないそうな行為でリフレッシュをしようと試みるのですが、疲れがとれるかと言われると微妙なところです。

そこで、上記の「脳は『何もしない』でも、勝手に疲れていく」という言葉を目にすると、その正当性を認識させられます。

どれだけ家でゆっくり過ごしていても、DMNの活動により脳は休息を得られていないのです。そのために身体は十分に休まっているはずだが、なんとなく疲れているという状況に陥ってしまします。

皆様もこのような経験はおありではないでしょうか?

おそらくおありでしょう。昨今の栄養剤や栄養ドリンクの過剰な需要と宣伝をみる限り、多くの現代人は恒常的な「疲れ」に悩まされていると感じます。

しかし、栄養剤や栄養ドリンクなどによるその場しのぎの対策ではなく、根本的な原因を解決すべきでないでしょうか?そして、その根本的な原因とは多くの場合「脳の疲れ」にあると感じます。

本書には「マインドフルネス」の具体的な方法が最初の15ページほどですっきりとまとめられています。その方法も大変わかりやすく、日々の生活に取り入れやすいです。

いつもなんとなく疲れていると感じておられる方々、ぜひご一読ください。

評価

※個人的な評価をとなります。

総合評価:

昨今話題の「マインドフルネス」についてわかりやすく書かれた本です。具体的な方法については最初の15ページほどにまとめてあるので、忙しい人にとっては大変ありがたい配慮かもしれません。詳細な説明にあたる部分は物語調で語られており、このあたりは人それぞれ好みが分かれるところだと感じました。

こんな人におすすめ

  • いつもなんとなく疲れがとれないと感じるという人
  • 「マインドフルネス」に興味があるという人
  • 身体は元気なのに、集中力・思考力が冴えないと感じる人

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