第7回 アーノルド・ベネット『人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方』

アーノルド・ベネット『人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方』

皆様、こんにちは。第7回の本日は、アーノルド・ベネット著、渡辺昇一訳の『人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方』をご紹介させていただきます。

アーノルド・ベネット『人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方』
 

冒頭の訳者序文で渡辺氏は本書について以下のように語っています。

「本書は、20世紀最大のイギリスを代表する作家で、生き方の達人とも言われたアーノルド・ベネットによる、人生をよりよく生きるための具体的方法論である。」

「生き方の達人」と形容するほど偉大な人物の「人生をよりよくするための具体的方法論」、ぜひ参考にしてみたいものです。

ちなみに、アーノルド・ベネットの著作については第2回 『自分の時間』でもご紹介していますので、合わせてご覧ください。

感想

「脳はあなたという無常の存在とは別個の存在であり、あなたに従属しているものにすぎない」

なんとも印象的な表現です。

一般的に、脳とは我々の行動はもちろん意思や性格までも司る最高機関であり、人間を人間たらしめる器官と考えるはずです。

しかし、著者は脳を自動車にたとえ、自分はその自動車に乗っているようなものだ、と考えます。つまり、脳が我々の行動を決定しているのではなく、我々が脳をコントロールできるのだと主張します。そして、そのために必要なものが意思の力であるとしています。

個人的には少々難しい考え方だと感じました。脳をコントロールできるという主張に関してはなんとなく理解できるものの、そのために必要な意志の力がどこから生まれるのかというのが少々疑問です。お分かりの方は、ぜひご教授いただけると幸いです。

「なぜ古い習慣を捨てて新しい習慣をみにつけることができないのか」

本書の中でこの問題に言及している部分があったので、私なりに少し考えてみたいと思います。ここでは、「古い習慣」「新しい習慣」をそれぞれ「悪い習慣」「良い習慣」と読み替えても差し支えありません。

筆者は、それは「肝心な時に、脳が大切なことを思い出さずに忘れてしまっているからなのだ。」と主張しています。

例を挙げて考えます。ある人がギャンブルで大負けを喫し、「ギャンブルで儲けようなんてのは愚行だ」と思い、ギャンブルをやめると決心したとします。しかし、普通の人ならばすぐにやめられるはずもありません。その理由は、たとえばパチンコ屋の前を通りかかった、競馬新聞を目にした、などのギャンブルの誘惑に出会った時、以前ギャンブルで大負けしたことや「ギャンブルで儲けようなんて愚行だ」と痛感したこと、さらにはギャンブルをやめる決心をしたことを脳が忘れてしまっているからである。そのように主張しているのです。

個人的にはよく分かります。

about meで書いた通り、私は大学受験の時に失敗を経験しました。まだ人生経験の浅い私にとってはその失敗は間違いなく人生最大の失敗です。そうして、大学に入学し間もない頃は、その失敗を糧にさらなる成長をすることを決心します。

しかし、結局それほど変われません(笑)

大学生は人生で最も自由な時間を有しているはずなのに(人によっては、「自由な時間が多いからこそ」なのかもしれませんが…)変われません。

この本を読んでなんとなく理由がわかった気がします。自由な時間、つまり自分を成長させられる、成長させるべき「肝心な時」に、大学受験の失敗を糧にさらなる成長を約束したことを忘れていたからです。いつも、気づけば遊び呆けてダラダラと生きていました(笑)

それでは、そうならないためには、つまり悪い習慣を良い習慣に変えるにはどうしたら良いのでしょうか?

お分かりかと思いますが、肝心な時に脳が大切なことを覚えているようにすれば良いのです。

しかし、それをどうやるのかというのが問題なのですよね(笑)

本書では、その方法として「集中思考」という日頃の訓練が必要だと述べています。簡単に述べると、「集中思考」とは脳を思い通りにコントロールできるようにするための訓練です。スポーツでも、思いどおりに、さらには無意識的に身体を動かすためには多くの練習が必要なように、脳にも練習が必要だと主張しています。

「集中思考」の詳細についてはここではご紹介しませんので、皆様自身でお読みいただければと思います。

評価

※個人的な評価をとなります。

総合評価:

上で説明した、「なぜ古い習慣を捨てて新しい習慣をみにつけることができないのか」については納得させられました。「脳を鍛える」という今までにない大変興味深い内容になっていますので、ぜひ一読いただければと思います。

こんな人におすすめ

  • タイトルにあるように「人生をもっと賢く生き」たいという人
  • 今の自分に不満はあるが、どうせ変われないと諦めてしまっている人
  • 良くないと十分理解している習慣をなかなか変えられない、やめられないという人

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