第3回 アリアナ・ハフィントン『スリープ・レボリューション』

アリアナ・ハフィントン『スリープ・レボリューション』

皆様、こんにちは。第3回目の投稿です。本日ご紹介する本は、アリアナ・ハフィルトン著作、本間徳子訳の『スリープ・レボリューション』(日経BP社)です。

アリアナ・ハフィントン『スリープ・レボリューション』

感想

この本をはじめて見てまず注目したのは、ズバリ本全体の高級感です!(笑)

写真では伝わりづらいかと思いますが、実物をみると表紙の素材というか質感がかなり高級感があり、写真も綺麗で個人的にかなり気に入っています。

書評ブログで「表紙が綺麗!」といきなり評価するのも不適切に感じられるかと思いますが、個人的には本の表紙は内容と同じくらい重要だと考えています。大げさではなく同じくらいです。

理由としては我々が本を選ぶときの大きな判断基準となるからです。

例えば、誰かが本屋に立ち寄ったとしましょう。(知人からおすすめされた、学校で指定された参考書が欲しいなどの理由ですでに欲しい本が決まっている場合は、”本の選択”自体は行わないので、この場合は考えないこととします。)そこで、まず以下の場合を考えましょう。

1.欲しい本の分野だけが決まっている場合

例えば「睡眠」に関する書籍を探しに来た、といった場合です。今回の例の「睡眠」がテーマとなれば、その類の本が大変多いことは実際に書店に行けばすぐに気づきます。そこで、他の同類の本と実際に買う1冊を区別する判断基準は何でしょうか?

まず、考えられるのは内容です。しかし、これはあまり参考にはなりません。すべて「睡眠」について書かれた本である以上区別のしようがありません。かと言って、買わずに中身を全部読んでしまうのはいろいろ問題があります。仮に読めたとしても、全部読んだなら本を買う必要もあまりありません。(まったくないという意味ではなりません。)

そうなれば、本が並んだ状態で一番目に付きやすい表紙に注目するのは自然ではないでしょうか。

(もちろん、著者や翻訳者、まえがき、あとがきが重要な判断基準であることは認めます。)

2.欲しい本の分野も決まっていない場合

これは言い換えれば、ぶらりと本屋に立ち寄った場合とも言えます。

この場合、多くの人が表紙に注目するのは明らかだと思います。何千、何万とある本の内容をすべて見るわけにもいかないので、このような場合皆様も自然と表紙に注目するのではないでしょうか。実際に書店でも、買って欲しい、注目して欲しい本は表紙が見える形で目に付きやすいい場所に配置されていると思います。

こうして考えると、やはり本の表紙は重要です。

ここで表紙というのは単に表紙の写真、イラストではなく、題名はもちろん、副題、キャッチコピーさらには素材や質感も含みます。

と、ここまで私が考える本における表紙の重要性ばかりを述べてしまったので、ここからは本の内容に関する感想を述べます。

この本の多くの部分で「睡眠不足は人体に多大な悪影響を及ぼす」という内容がこれでもかというほど強調されています。

訳者あとがきでも書かれていますが、一般書でありながら1200件もの原書注が出てきます。そのため参考文献のページだけでも40ページを超える量です(笑)

そのため、「睡眠不足は人体に多大な悪影響を及ぼす」という内容の主張がかなり強固な根拠をもってなされています。

また、昨今有名になりつつあるレム睡眠に関する記述もかなり詳細に書かれています。

「ほんとうに素晴らしい夢が現れたときは、それをつかめ」

本書が他の睡眠関連の書籍と大きく違う部分に「夢」に関して1章まるごと使い説明しているところです。睡眠不足が人体に悪影響を及ぼすことや適切な睡眠時間、睡眠の質を高めるための方法などは同類の書籍でほぼ同様の内容が得られると思いますが、この「夢」に関するここまで詳細な記述ははじめて目にしました。

上記の見出しはその夢に関する章から引用したものです。夢を見るということは単なる脳内の記憶の再生ではなく、我々の創造性を高め、新しいアイデアの誕生の助けになる。と筆者は主張しています。

その例として挙げられているのがロシアの科学者ドミトリ・メンデレーエフです。彼は元素の周期表を発明したことで有名ですが、なんと夢ですべての元素が決められた場所に収まっている表を見たそうです。その後修正が必要だったのはたった1箇所のみで、それが今もなお使われている周期表になったのです。

また、別の例としてドイツの心理学者オットー・レービーの神経インパルスが化学信号であることの発見、同じくドイツの科学者アウグスト・ケクレのベンゼン環の発見などが挙げられています。

こうしてみると確かに夢というのは新しいアイデアの誕生の助けになっている気もします。

しかし、上記の例があまりにも偉大な発見なので、我々一般人に当てはまるか疑問が残る方もおられると思います。そこで日々の生活にもためになりそうな主張を引用します。

「もし何かがその人にとって難しいのであれば、それはその人によってより意味のあることであり、したがって睡眠中の脳がその問題に集中する、ということだ。睡眠中の脳は、もっとうまくやるための努力が必要であることを『知って』いるのだろう。」

皆様が毎晩同じような夢を見るのであれば、それはあなたにとって重要な問題なのかもしれません。今日から意識的に夢を記憶するようにしてみてはいかがでしょうか。

評価

※個人的な評価となります。

総合評価:

科学的なデータや根拠をもとに、睡眠に関してかなり詳細に書かれています。-1とした理由としては、睡眠不足の悪影響を悪く言ってしまうと執拗に主張していると感じたことです。長い実験の内容を読んだ末に、「睡眠不足は体に悪い」とごく普通の結論にたどり着くことが多かった気がします。

しかし、逆に言えばそれほど強調すべきほどに我々現代人が睡眠不足に陥り、それを軽視しているとも言えます。睡眠が日々のパフォーマンス向上に不可欠なのは明らかなので、興味のある方は一読ください。

こんな人におすすめ

  • いつもなんとなく疲れを感じているという人
  • 日中眠気に襲われてなかなかパフォーマンスが上がらないという人
  • 睡眠の重要性を認識したいという人
  • 自分は睡眠時間が短くても大丈夫と”思い込んでいる”人

人気ブログランキングに参加中です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です